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遠くを見渡しなさい




■遠くを見渡しなさい
(聖書個所) 「創世記 13章 1節〜17章27節」

ロトがアブラムと別れて後、主はアブラムに仰せられた。
「さあ、目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡しなさい。」 (創世記 13:14)



人間は、関心を持って集中的に物事を見る時、驚くような創造力を発揮します。しかし、今日多くの人々は集中的に見る事から来る力を知らないまま、情欲に従って無分別に物事を見る事によって、人生を失敗しています。聖書の中のその代表的な人物がエバです。

 創世記3章6節には、エバが善悪の知識の木の実を取って食べるようになった動機が次の様に記されています。「そこで女が見ると、その木は、まことに食べるのに良く、目に慕わしく、賢くするというその木はいかにも好ましかった。それで女はその実を取って食べ、一緒に居た夫にも与えたので、夫も食べた。」

 エバは善悪を知る知識の木の実を一度見てすぐ食べたのではありません。エバは悪魔の誘惑を受けた後、ずっと木の実を見つめ続けました。その結果、自分が見つめていた対象に惹かれて、どうするすべもなく、それを取って食べ、悪魔の罠にかかって堕落の道へと墜ちて行ったのです。

 しかし、聖書には、この見つめる法則を正しく用いて祝福を受けた人々も数多く見られます。その代表的な人物がアブラハムです。

 アブラハムがカナンの地を相続地として受ける時、神は彼にカナンの地を集中的に見渡す様に命じられました。その言葉に従ってアブラハムは、カナンの地に入りました。アブラハムがカナンの地に導かれる奇跡が起ったのです。また、99歳のアブラハムに息子を下さる時にも、神は、同じ法則を用いて祝福を与えられました。(創世記15:5)その後、アブラハムには、目にはいる地がみな乳と蜜の流れる地に見え、空の星や海辺の砂が全部子孫に見えるようになったのです。

 今日、何も見つめない人は何も得ることが出来ません。その人は創造的な能力を何も期待する事が出来ません。ヘブル人への手紙11章1節にもはっきりと「信仰は望んでいる事柄を保証し、目に見えないものを確信させるものです。」と記されていますが、望んでいる事柄がなくて、どうして信仰が生じたり、保証が現れたりするでしょうか?ですから、皆さんも新年を迎え望む事柄をはっきりと決め、具体的に目標を立てて、それを集中的に仰ぎ見つめましょう。それが成就した姿を、色も鮮やかに心の中に描いて、1日24時間、寝ても覚めても見つめ仰ぎましょう。その目標の為に祈り、努力して進みましょう。既に成就したと受け入れて感謝しましょう。

 必ず、皆さんの生涯に驚くべき創造の働きが起り始めます。
















マザーテレサ 愛のことば

 
NO.04004