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人生を支配する言葉





■人生を支配する言葉
(聖書個所) 「創世記 44章 1節〜46章 7節」

「自分は宗教に熱心であると思っても、自分の舌にくつわをかけず、自分の心を欺いているなら、そのような人の宗教はむなしいものです。」 (ヤコブ 1:26)



人間にとって、言語はなくてはならない要素です。私たちは、言語と言う媒体を通して自分の考えを伝え、他の人の思想を受け入れたりします。それゆえ、言語を土台にして立てられた新聞社や放送局などを「マスメディア」と呼びます。現代において「マスメディア」の威力は大きいものがあります。大衆文化がこれによって左右されると言ってもいいほど、その影響力は大きいのです。現代が、「マスコミの時代」と呼ばれるゆえんです。

言語には、人間の運命を変えるほどの驚くべき力があります。蚕が自分のマユを自分の口から出る糸で作る様に、人も自分の口から出て来る言葉で自分と言う存在を支配して行く様になります。「もう駄目だ」と言う人は駄目になるほうへ、「運が悪い」と嘆く人は悪いほうへ、いつも悲しい事ばかり言って入る人は悲しいほうへ引きずられて行きます。

早くから、ソロモンは言語の力について、「あなたの口の言葉によって、あなた自身が罠にかかり、あなたの口の言葉によって、捕らえられたなら…」(箴言6:2)と表現し、ヤコブも次の様に言いました。「同じように、舌も小さな器官ですが、大きな事を言って誇るのです。ご覧なさい。あの様に小さい火があのような大きい森を燃やします。」(ヤコブ3:5)と言われました。

人生を生きながら、衝撃的な事に会わないと言う保証はありません。親友から背かれる事もあるし、事業に問題が生じたりもします。家庭で思いがけない衝突が起きる事もあります。人は思いがけない衝撃を受けたり、自分の思い通りにならなかったりすると怒りますが、その度に怒ったり運命を嘆いたりしていると、最後には自己憐憫に陥ってしまいます。いつも自己憐憫に陥っていると、次には憂鬱症にかかってしまいます。

憂鬱症にかかった人たちは、否定的になり、破壊的な言葉を使うようになります。そして、彼らはその言葉の通りに、否定的で破壊的な事へと引きずられて行き、最後には破滅を招いてしまうのです。

イエスが、シモン・ペテロを変えようとして最初になさった事は、彼の名前を変えることでした。主は葦のように揺れ動く心の持ち主であるシモンに、岩という意味のペテロと言う名前を与えました。ペテロという名前になるや、彼は以前の葦のような性質が変えられて、イエス・キリストの教会の土台の岩になったのです。

ですから、皆さんも、否定的で退廃的な言葉の代わりに、創造的で生産的な言葉を使って人生を創造的で生産的になるように導き、いつでも明るい日差しが皆さんの生涯に輝く様にして行かなければなりません。















マザーテレサ 愛のことば

 
NO.04015