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イエス様の一番弟子ペテロ




■ イエス様の一番弟子ペテロ

「ヨハネの福音書 21章15節〜17節」
21:15 彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、わたしを愛しますか。」ペテロはイエスに言った。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの小羊を飼いなさい。」
21:16 イエスは再び彼に言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」ペテロはイエスに言った。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を牧しなさい。」
21:17 イエスは三度ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」ペテロは、イエスが三度「あなたはわたしを愛しますか。」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、私があなたを愛することを知っておいでになります。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。




壊れた器は何の使い道もない如く、人間が作ったものの中で大部分は、壊れたらその価値を失ってしまいます。しかし人は、物件とは違って、砕けてこそ神様から使用していただくことが出来ます。砕かれていない人は利己的で、自慢心がいっぱいで無礼であり、驕慢に振舞います。本文を通して、イエス様の一番弟子であるペテロが砕かれて、人間を取る漁師になるまでの過程を調べてみようと思います。

ペテロは、イエス様が弟子として召されたとき、学問がない漁師でありました。彼は貧しい家で生まれ、子供の時からガリラヤの湖で魚を獲りながら成長しました。そうした或る日、彼は自分の空き舟にイエス様を迎える機会を得ました。イエス様が群集を教えられた後、ペテロに、「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚を獲りなさい。」と言われました。彼がその御言葉に従順に聞き従って網をおろすや、網が破れそうになるまでたくさんの魚が獲れました。

その時ペテロは、イエス様の神霊な権威に圧倒され、主の前に“自分は罪人である”ことをはっきりと悟って、「主よ。私のような者から離れてください。私は、罪深い人間ですから。」と告白しました。イエス様は、このように率直で単純なペテロを、人間を獲る漁師に造られました。

 しかしペテロは、性格が火のようであり、冒険心が強く、ちょうど精錬されていない鉱石のような人でありました。神様はこのようなペテロをご使用なさるために砕かれました。弟子たちに、ご自分の死を予告されるイエス様に向かって、「たとい、ご一緒に死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。」(マルコ14:31)と、大言壮語したペテロは、その後何時間か経ってから、イエス様が捕らえられて行かれたカヤパの家の庭で3度も、イエス様を知らない、と否認しました。

結局、イエス様は予告なさった通りに十字架で死なれ、イエス様を「知らない」と否認した自分に対する罪責感を振り捨てることができなかったペテロは、イエス様を失った喪失感までもが加わって深い絶望の底に落ち込んだまま、再び漁師生活に戻りました。

ところが、ペテロがテベリヤの湖畔で朽ちた舟を取り出して魚を獲っていた時、よみがえられたイエス様が訪ねて来られました。イエス様は、弟子たちと一緒に食事を済まされてから、『「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、わたしを愛しますか。」』と訊かれました。ペテロは主の前に完全に砕かれて、「主よ。主は私に犠牲的な愛(アガペー)をするかと訊かれますが、私は主を友として愛(フィレオ)します。」と答えました。

主は、このように砕かれたペテロに、『わたしの羊を飼いなさい。』と言われ、ペテロがイエス様だけを見上げながら従って行くように、導いてくださったのです。





お祈り

愛であられる主よ!ペテロは三度も主に背いたのですが、主は彼を責められず、勇気と激励を与えてあげることによって、主の使命を果たすことができるようになさいました。主の御前で目に付いて強情であり、利己的な私たちを憐れんでくださり、お恵みで満たしてくださって、主の民としてくださったことに感謝します。 天の御国の小さな働き手として、忠誠を尽くしながら生きて行くように助けてください。 イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!







マザーテレサ 愛のことば

 
NO.05026