■ 気落ちしてはいけません
「出エジプト記 7章 3節〜6節」 7: 3 わたしはパロの心をかたくなにし、わたしのしるしと不思議をエジプトの地で多く行なおう。 7: 4
パロがあなたがたの言うことを聞き入れないなら、わたしは、手をエジプトの上に置き、大きなさばきによって、わたしの集団、わたしの民イスラエル人をエジプトの地から連れ出す。
7: 5 わたしが手をエジプトの上に伸ばし、イスラエル人を彼らの真中から連れ出すとき、エジプトはわたしが主であることを知るようになる。」 7:
6 そこでモーセとアロンはそうした。主が彼らに命じられたとおりにした。
ジョン・ブレテンバーク牧師は、ニュージャージーの西モルビル教会で主のしもべとして働きました。ところが彼は、自分の使役が失敗したものであると思い込み、勇気を失った状態で天に召されました。ところがその後、一週間も経たない内に200名の新しい信者が教会に出席しました。その人たちは全部、イエス様を救い主として受け入れるようになったきっかけがブレテンバーク牧師の働きによるものであると告白しました。
何年か前に、私が日本を訪れた時のことです。ある兄弟が、私を見てとても喜びながら「牧師先生。私は牧師先生のおかげで生き返りました。」と、すごく感謝しながら挨拶をしました。私は初めて会う人だったので、その挨拶にすぐには返事をすることができませんでした。それを見て取った彼が、一部始終を詳しく語ってくれました。
彼は有名な外科医でありました。ある日、患者を手術する時に大きなミスをしてしまい、その時からとても気落ちするようになりました。ただ一回のミスでありましたが、その衝撃があまりにも大きかったので、彼は自分を人生の失敗者であると思うようになりました。それ以来、彼は精神的に、肉体的に段々と衰弱していって、結局は入院室のベッドで深い絶望に落ち込み、人に会うのも嫌になりました。
そのように自責感と敗北感で自虐しながら、日々を過ごしていましたが、ある日、お見舞いに来た甥が一冊の本を置いて帰りながら、必ず読んでみてくださいね、と頼みました。その本が、実は私が書いた本であったと言うのでありました。その本から、彼は次のように書かれているところを読むようになりました。
「人生は、誰でも失敗をする。しかし、私たちがあることに失敗したとしたら、そのことに失敗をしただけであって、人生自体を失敗したのではない。」
そこを読んでから彼は、「そうなんだ。私はその手術に失敗したのであって、医者として失敗したのではないのだ。」と思うようになり、その時から勇気を得て、入院室のベッドから起き上がることができた、と言いました。
ですから、私たちが人生の中で気落ちすることに直面したとしても、その場に崩れ落ち、沈み込んでしまってはなりません。私たちはイエス・キリストのうちにあって、祈りと信仰で、七回失敗しても八回目に再び起き上がらなければなりません。そうする時、神様は私たちを通して再び驚くほどのみわざを働かしてくださるのです。
お祈り
全知全能であられる、わが父なる神様!
モーセは、パロ王のかたくなな心とイスラエルの民たちの不信仰により気落ちしましたが、神様の御言葉により勇気を得て、神様からの使命を果たすことができました。
聖く、愛であられる、わが天のお父さま!
私たちが人生の中で気落ちするようになるとき、私たちを助けてください。主にあって祈りと信仰で克服し、勝利するようにしてくださって、神様に栄光をお帰しすることができる生活を営むように導いてください。
イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!
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