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1月12日


■ 愛による自我の発見

「マルコの福音書 12章29節〜31節」
12:29 イエスは答えられた。「一番たいせつなのはこれです。『イスラエルよ。聞け。われらの神である主は、唯一の主である。
12:30 心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
12:31 次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つより大事な命令は、ほかにありません。」


こんにち、私たちが生きているこの時代は、様々な危機で満たされています。政治的な危機、経済的な危機、さらに世界的な異常気候による自然環境の危機に及ぶまで、危機のニュースは私たちに洪水のように押し寄せて来ています。その中でもっとも切迫した危機は、人間の「自我喪失」の危機です。自我を喪失した人間は自分に対して幻滅を覚えますので、自分を愛していません。それでは、どのようにしたら自分に対する愛を回復し、まことの幸福に至ることができるでしょうか?

まず自我を発見するためには、神様と会うことが必要です。道に迷っている人は、自分の力では正しい方向を見付けることはできません。それで、道の案内者が必要なのです。それと同じく、自我を喪失し、絶望に落ち込んだまま、人生の道でさまよっている人類にも、誰かがやって来て助けて上げなければならないのです。

そのような人間たちのために、神様は独り子イエス・キリストを十字架に釘付けられ、私たちの罪を代わりに担わせることによって、人は誰でも十字架の前に出て来たら、人生の正しい道を見付け、神様の素晴らしい愛を悟り、「赦された私」、「愛されている私」を発見することができるようになさいました。

 私たちは神様の愛を通して、自我を愛することができる位置に到達することができます。数多い人々が表には出しませんが、実際には自分を憎んでいます。過去の不幸をずっと心に抱いたまま、自分は人生の運の悪い人であると思いながら、自分自身を憎んでいます。

このような人は、幼かった頃の不遇な環境と、愛してくれなかった父母に対する恨みと怒りで、自分自身を憎んでいます。しかし、イエス様を通して愛されている自分を発見し、主が自分を赦してくださったことを知るようになったら、自分自身を赦すことができるようになるのです。まことの幸せは、自分を愛する人にだけ訪れてくるのであり、自分を愛する時、人生を肯定的に、積極的に、創造的に生きていくことができます。

私たちは、自分の愛のベースで、隣人を愛さなければなりません。主は、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」と言われました。人は自分自身を愛するほどに、隣人を愛することができるのです。自分を憎み、怨む人は、隣人を心から愛することはできません。

お金も、余裕のある人が貸してあげることができるように、自分を愛し、理解している人だけが、まことに隣人を愛し、理解することができるのです。さらには、私たち皆が隣人を愛し、赦す、能動的な姿勢である時、私たちが生きているこの社会を明るい社会、愛と温情があふれる社会、肯定的で進取的な社会、祝福される社会に変化させることができるのです。




お祈り

イエス様は、神様を愛し、隣人を愛しなさいと仰せられました。イエス様を通して、神様は私たちを愛してくださり、受け入れてくださいましたが、私たちは自分自身を受け入れず、愛することをしない人生を歩んできました。 主よ。今、この時間、私たちは自分自身を愛し、受け入れます。イエス様が私たちを主管してくださり、導いてください。  イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!