■恐れない信仰
「創世記 35章1節〜3節」 35:1
神はヤコブに仰せられた。「立ってベテルに上り、そこに住みなさい。そしてそこに、あなたが兄エサウからのがれていたとき、あなたに現われた神のために祭壇を築きなさい。」
35:2
それでヤコブは自分の家族と、自分といっしょにいるすべての者とに言った。「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き、身をきよめ、着物を着替えなさい。 35:3
そうして私たちは立って、ベテルに上って行こう。私はそこで、私の苦難の日に私に答え、私の歩いた道に、いつも私とともにおられた神に祭壇を築こう。」
ある会社に、25年間も事務職に従事してきた‘年老いた’クリスチャンがいました。ところが或る日、社長が彼に「今日、私たちの会社に若い人が一人出勤します。あなたが今までやってきた仕事を、彼もするようになります。よく教えてあげてください。」と頼みました。
年老
いた彼は、「私がちょっと長い間、体調を崩して出勤できなかったことがあるのだが、それで新しい人を入れようとするのじゃないのかな?もしも、新しく入ってくる若い社員が、私の代わりになるのでは…?そうなったら、私は会社を辞めなければならないのではないのかな…?」と、恐れと心配で戦戦兢兢し始めました。
彼は、退勤するや家に帰りました。そして、心配顔で奥さんに話しました。「今日、若い人が一人新しく入社したんだがね。社長が、僕のして来た仕事を彼よーく教えてあげなさい、と言ったんだよ。その若い新入社員が僕の位置を占めるようになるんじゃないか…と、実は心配なんだ。後で知ったのだが、その新入社員は社長の甥だと言うのだよ。」
すると、心配で青くなっている彼に、奥さんが言いました。「あなた、恐れる必要はありませんよ。あなたの後ろには神様がおられるんじゃないの…!」この一言に、彼は恐れを払い落として元気になりました。
ヤコブは、娘のディナが汚されたことに対して、彼の息子たちが報復としてシェケムのすべての男たちを殺したことから、周りの民族たちが自分の家族を滅ぼそうとして襲って来はしないか、と恐れていました。しかし神様は、このようなヤコブに“ベテルに上って行きなさい”と命じられ、ヤコブの家族たちがシェケムを離れて旅立って行く時、周りの民族に恐怖を下して、誰もヤコブの一行に害を加えることができないようになさいました。
ですから、私たちは難しい目に会った時、環境を見回して恐れずに、ひとえに神様だけを見上げて信仰の道を進んで行かなければなりません。
お祈り
愛であられる、私たちの父なる神様! 環境を見回
して恐れおののく私たちとならず、ひとえに主だけを見上げて、主を信頼し、神様中心に生きる私たちとなるように導いてください。全知全能であられる、天のお父さま!今日も私たちの家庭を憐れんでくださり、顧みてくださる神様の御手に感謝する日となるようにしてください。 イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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