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4月28日


■善をもって悪に打ち勝ちなさい。

「テトスへの手紙 2章:6節〜8節」

2:6 同じように、若い人々には、思慮深くあるように勧めなさい。
2:7 また、すべての点で自分自身が良いわざの模範となり、教えにおいては純正で、威厳を保ち、
2:8 非難すべきところのない、健全なことばを用いなさい。そうすれば、敵対する者も、私たちについて、何も悪いことが言えなくなって、恥じ入ることになるでしょう。




使徒パウロは、まずテトスに、若い人々が正しいことを行うように教えるため、なによりもテトス自身が良いわざの模範となりなさい、勧めています。若い人たちは血の気が多く、批判的なので、口でだけ教えては導くのが難しいです。また青年たちは、衝動的な性向があるので、誘惑に陥りやすいです。それで、使徒パウロは、テトスに若い人たちに対して模範を見せなさいと言ったのです。


また使徒パウロは、若い人たちがどのようにして悪い者たちに立ち向かうべきかを教えてあげました。世間的によく使われますが、「悪は、悪で返せ。」という言葉があります。しかし、悪を悪で返すとしたら、その悪はまた悪を生み、その悪は継続して悪を生産して、結局はお互いに滅びるようになってしまいます。


若い人々は血気盛んです。それで善良な人であっても、相手が荒く向かってきたら、自分も知らぬ間に興奮して荒く対抗し、時には行動も荒くなるのが普通です。悪い者たちが狙っているのがまさにそれなのです。悪い言葉と荒い行動で良い人を荒くなるようにしてからは、後には善良な人を悪い人だと言って追い込むのが、邪悪な者たちの手口なのです。


それで聖書は、『だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず、すべての人が良いと思うことを図りなさい。あなたがたは、自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。」もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃える炭火を積むことになるのです。悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい。』(ローマ人への手紙 12:17〜21)と教えているのです。


このようにして、使徒パウロは、必要な教訓、すなわち御言葉と敬虔と非難のしところがない正しい言葉で悪い者に対することによって、後で悪い者から責められることがないようにし、かえって相手が恥じ入るようにしなさいと教え、諭しました。私たちが暮らしているこの世の中には、ありとあらゆる人たちがいます。悪い人たちも思いの外に多いです。


ですから、私たちが生きている間に、もしもこのような悪い心を持った人たちから攻撃を受けるようになったり、彼らと対面しなければならない、避けることのできない状況にぶつかるようになった場合に備えて、私たちいつもこの御言葉を覚えていなければなりません。


私たちが神様の御言葉と敬虔と、また非難されることがない正しい言葉をもって悪い人たちに対する時、私たちは充分に勝てるのです。




お祈り

私たちの創造主であられ、全知全能であられる、わが神様!使徒パウロ先生は、弟子であるテトスに、正しいことを行うように教えながら、善をもって悪に打ち勝ちなさいと勧めました。愛であられる神様!世の人たちが悪意をもって私たちに向かって来る時が多いですけれども、私たちも神様の御言葉を記憶して、いつも善をもって悪に打ち勝つことができるように助けてください。イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!