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5月23日


■聡明な女性アビガイル

「サムエル記 第一 25章23節〜26節」
25:23 アビガイルはダビデを見るやいなや、急いでろばから降り、ダビデの前で顔を伏せて地面にひれ伏した。

25:24 彼女はダビデの足元にひれ伏して言った。「ご主人さま。あの罪は私にあるのです。どうか、このはしためが、あなたにじかに申し上げることをお許しください。このはしためのことばを聞いてください。

25:25 ご主人さま。どうか、あのよこしまな者、ナバルのことなど気にかけないでください。あの人は、その名のとおりの男ですから。その名はナバルで、そのとおりの愚か者です。このはしための私は、ご主人さまがお遣わしになった若者たちを見ませんでした。

25:26 今、ご主人さま。あなたが血を流しに行かれるのをとどめ、ご自分の手を下して復讐なさることをとどめられた主は生きておられ、あなたのたましいも生きています。どうか、あなたの敵、ご主人さまに対して害を加えようとする者どもが、ナバルのようになりますように。




アビガイルは、傲慢不遜で頑迷な彼女の夫ナバルとは違い、柔和で謙遜な女性でありました。彼女は、自分の夫の罪を代わりに背負い、夫と自分の家の全ての若者たちの命を救うために、ダビデに赦しを願い求めました。しかし、盲目的にダビデに恵みを乞い求めたのではありません。

彼女は、神様が自分を通して、ダビデをして「血を流して復讐する罪」を犯さないように止めておられることを悟り、それで訴えたのです。神様の摂理を根拠としたアビガイルの訴えには、強力な説得力がありました。ダビデがアビガイルの訴えを受け入れるようになった最も大きな理由も、アビガイルの神様に対する意識を認めたことにありました。

ナバルは信仰心がなく、乱暴で貪欲で利己的な男性であったことに反して、アビガイルは聡明で容貌が美しく、信仰心が堅固な女性でありました。ところが、どうしてかアビガイルは悪質な金持ちである青年ナバルに嫁ぐようになりました。その当時は、女の人は男の人を選択する権利がなく、貧しい家の若い女性は、金持ちの家の男性にまるで売られていくように嫁ぐ場合が多かったのです。たぶん、アビガイルの場合もそうであったに違いありません。

アビガイルは、夫から数多くの苦しみを受け、結婚生活に悩みが多かったことと推測されます。こんにち、信仰心のある女性が、信仰心を持っていない夫に会った時に、経験する艱難と苦痛を考えてみたら、理解することができると思います。

アビガイルは、たとえ悪い夫の下で苦しい人生を生きましたが、信仰を守りながら、家庭を誠実に守り、立派に仕えました。また、ダビデがナバルに食べ物を少し請求した時、夫が断ったことによって家が滅ぼされる危機に瀕するや、彼女はダビデを尋ねて行って、知恵深い言葉と謙遜で優しい態度で熱心に説得して、夫と家を救いました。

 アビガイルを通して、こんにち信仰を持っている女性が、信仰を持っていないとか、信仰心が弱くて自分を迫害する夫に、どのようにしなければならないのか、その模範を見ることができます。

アビガイルは、自分の夫がとても頑迷で行状が悪い人であったにもかかわらず、彼を自分の夫として仕え、彼の迫害を美しい信仰心で克服しながら、家庭を忠実に守りました。こんにちも、神様に仕える主婦たちが、夫をそのように誠実に待遇し、キリストの香りを発するとしたら、神様が必ず、全てのことを働かせて良い実を結ぶようにしてくださることに間違いありません。




お祈り

愛であられ、全知全能なる、父なる神様!

神様は、良き神様です。神様の愛を分かち合うことができる家族を与えてくださったことに、心から感謝申し上げます。まだ神様を信じいない家族の迫害を、愛をもって忍耐し、すべてを誠実に行うことによって、私たち家族が全部主に仕える家庭を成していくように助けてください。

イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!