■敵から救ってくださる神
「詩篇 18篇:1節〜3節」 18:1
彼はこう言った。主、わが力。私は、あなたを慕います。
18:2
主はわが巌、わがとりで、わが救い主、身を避けるわが岩、わが神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら。 18:3
ほめたたえられる方、この主を呼び求めると、私は、敵から救われる。
アメリカの南北戦争の時の出来事です。南側のスパイが、北側の将軍を殺害するために、将軍の幼い娘に接近して、時限爆弾が入っている箱を立派に包装してプレゼントしてあげました。何も知らない将軍の幼い娘は、きれいなプレゼントをもらったのが余りにもうれしかったので、お父さんのところに持って来て誇りました。将軍はいやな予感がしたので、幼い娘に、誰がくれたのかと訊きました。
『通りかかった、ある親切なおじさんが、私がかわいいと言いながらくれましたよ。』と、娘は嬉しい表情をして答えました。
この時、お父さんは娘を抱きしめながら、静かな声で言いました。『かわいいわが娘よ、私がお前さんを愛していることを知ってるね!』すると、娘は、『勿論ですよ!』と答えました。『それなら、そのプレゼントの箱を遠くに捨てて来なさい。』
わけを知らない幼い娘は、お父さんの言うことにがっかりして、ついに泣き出してしまいました。
しかしお父さんは、再び、厳しい語調で言いました。『私があなたを愛していることを信じるなら、それを捨てて来なさい!』
幼い娘は、素敵なプレゼントの箱を捨てたくなかったのですが、お父さんを信じるので、遠いところへ投げ捨てました。そして、悲しくなって家に帰って来る途中、そのプレゼントの箱が“ドカン!”と大きな音を立てて爆発しました。将軍の幼い娘はお父さんを信じ、拠り頼んだので、命を失わなかったのでありました。
ダビデは、自分を執拗に追撃しながら迫害するサウルを殺すことができる機会が何度もありましたが、自ら復讐することをしないで、ひたすらに神様にお委ねました。ダビデがサウルの追跡から逃れて、シブの荒野に身を隠した時も、サウルを殺すことができる機会がありました。その時、彼の部下であるアビシャイがサウルを殺そうとしましたが、ダビデは引き止めました(サムエル記第一26:9〜10参照)。神様が立てられた王を自分の手で殺さずに、神様の審きに委ねたのです。
その結果、サウルは預言者サムエルの預言のとおりに、ギルボア山でペリシテ軍との戦闘中に、彼の息子たちと一緒に戦死してしまいました(サムエル記第一28:19,31:1〜6参照)。
このように、私たちがダビデのように、神様中心に立って正しい信仰生活をしたら、神様はすべての敵から私たちを安全に守ってくださるのです。
お祈り
全知全能であられる、父なる神様!
私たちを、父なる神様のたなごころの中に抱いてください。敵たちが決して私たちに触れることがいように守ってください。私たち家族が主の中に安全に留まることができるように、守ってくださることを堅く信じます。
イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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