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9月20日



■望むところを行われる神様

「詩篇 115篇 3節」
115: 3 私たちの神は、天におられ、その望むところをことごとく行なわれる。




インドの‘サンタ・シン’の名声が世界各国にまで広がり、ヨーロッパとアメリカの東部地方から招請が殺到する当時の出来事です。

‘サンタ・シン’は、キリストの福音を宣べ伝えるために西洋に行きたかったのですが、旅費がありませんでした。彼にあったのは、神様の御心ならその道を備えてくださるはずだ、と言う信仰だけでありました。ところが、その信仰は驚くべき方法でみわざを働かしました。

ある日、‘サンタ・シン’は伝道旅行を終えて帰り、久しぶりに故郷である“ランパー”の村に行って、自分の家のベランダに父親と一緒に並んで座っていました。その日の夜は特に大きく見える月が夜空に浮かんでおり、平原を明るく照らしてくれました。平原のあちらこちらからは狼の群れの泣き声が聞こえて来ました。その時突然、夜間急行列車の汽笛が夜空に響き渡りました。

余りにも身に慣れた故郷の夜の情景に、‘サンタ・シン’の心は深い感懐に誘われました。しかし、その故郷の家での父親との一時は、彼の心には不便であり、錯雑なものでありました。

‘サンタ・シン’は約15年ほど前から、彼の父親である‘ショー・シン’と継続反目する中で過ごして来ました。なぜかと言えば、父親はインドでも由緒深い貴族家門の大富豪であり、権力者で、インド固有のシク教徒であるのに反して、‘サンタ・シン’は家門の伝統と倫理を破ってキリスト教に改宗したからでありました。ところが、そのように15年間も不和の間柄であった父親が、‘サンタ・シン’に驚くべき告白をしました。

「わが子よ。私もイエス様を愛するようになったよ!」父親からあまりにも意外な告白を聞いた‘さん・シン’は、一時ぽかんとして口を開くことができませんでしたが、直ぐに父親の両手を取って握りました。

“神様が、ついに私の祈りを聞かれて、お父さんの心を変化させてくださったのだ!”彼は、驚くべき神様のみわざに深く感動しました。ところが、彼は、その夜、再度神様の驚くべきみわざを体験するようになりました。

夜が更けるまで話しの花を咲かせてから、各々寝室に戻ろうとした時、お父さんが息子に向かって、こう言いました。「わが息子よ。お前がヨーロッパに行きたがっていることを、私は知っているよ。それが神様の御旨なら、私が必要経費を準備して上げよう!」

「ダニエル書 4章35節」を見ますと、『地に住むものはみな、無きものとみなされる。彼は、天の軍勢も、地に住むものも、みこころのままにあしらう。御手を差し押えて、「あなたは何をされるのか。」と言う者もいない。』と記録されています。また、「エペソ人への手紙3章20節」には、『どうか、私たちのうちに働く力によって、私たちの願うところ、思うところのすべてを越えて豊かに施すことのできる方に...。』と記録されています。

このように、われ等の神様は、望むすべてのことをことごとく行われる、絶対主権者であられるのです。




お祈り

望まれ、計画されたすべてのことをこごとく行われる、我らの父なる神様!

私たちに対する神様のすべてのご計画に従って、毎日、従順に聞き従いながら生きて行く私たちとなりますように助けてください。

イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!