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10月13日



■主のみわざを分からせない理由

「伝道者の書 11章:5節~6節」
11:5 あなたは妊婦の胎内の骨々のことと同様、風の道がどのようなものかを知らない。そのように、あなたはいっさいを行われる神のみわざを知らない。
11:6 朝のうちにあなたの種を蒔け。夕方も手を放してはいけない。あなたは、あれか、これか、どこで成功するのか、知らないからだ。二つとも同じようにうまくいくかもわからない。




神様は、定められた時に従って働かれます。このような神様の時は、ただ神様だけがご存知です。なぜなら、神様は人間が神様の時を知ることを願っておられないからです。これに対して聖書は、『順境の日には喜び、逆境の日には反省せよ。これもあれも神のなさること。それは後の事を人にわからせないためである。』(伝道者の書7:14)と記録しています。

今日の本文の中でも、『あなたはいっさいを行われる神のみわざを知らない。』と言われています。それでは、このように神様が人間に、ご自分のみわざを知らせない理由は何でしょうか? 

第1番目に、人が自分を拠り頼まず、ただ神様にだけ拠り頼んで生きるようになさるためです。神様のご思慮と行われるみわざは、至極深奥で細密でありますので、被造物でる私たちが悟り知ることはできません。「伝道者の書8章17節」に、『すべては神のみわざであることがわかった。人は日の下で行われるみわざを見きわめることはできない。人は労苦して捜し求めても、見いだすことはない。知恵ある者が知っていると思っても、見きわめることはできない。』と記録されています。

これは、人間は制限された存在であるので、神様が行われることをすべて完全に理解することはできない、と言うことです。私たちは、明日のことを誇ることはできますん。一日のうちに何が起こるか知らないからです(箴言27:1参照)。ですから私たちはただ、私たちの弱さを悟り、自分に拠り頼まず、ひとえに神様だけに拠り頼まなければならないのです。

第2番目に、私たちが、未来を準備する生活を営むようになさるためです。神様は「備えられる神様」です。ところが、私たちが神様が備えられた祝福をいただいて享受し、楽しい人生を生きて行くためには、その祝福をいただくことができる準備ができていなければなりません。本文(奉読箇所)の「6節」には、『朝のうちにあなたの種を蒔け。夕方も手を放してはいけない。あなたは、あれか、これか、どこで成功するのか、知らないからだ。二つとも同じようにうまくいくかもわからない。』と記録されているのです。

神様は、準備されている人を通して神様の御心を成就なさり、その人のために備えられた祝福を与えてくださるのです。信仰は行うことを要求します。私たちが神様を信じて拠り頼むのであれば、それにふさわしい生き方をしようと努力しなければなりません。涙とともに種を蒔く者だけが、束をかかえて、喜び叫びながら帰って来ることができるのです(詩篇126:5,6参照)。

こういうわけですから、私たちが人生を生きて行くにあたって一番大切なことは、私たちの人生を全面的に神様に委ね、神様が私たちを通して主の御心を成就なさることができるように、最善を尽くして準備することです。こうする時、私たちの人生は価値があり、甲斐がある尊い実を刈り取ることができるのです。





お祈り

生きておられる、全能なる神様!

私たちは神様がおられないことには、何もすることができない弱い存在です。主のみわざのすべてを、私たちは知ることができませんけれども、神様にだえ拠り頼み、最善を尽くして、未来を準備しながら生きて行けるように助けてください。

イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!