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「メルキゼデクの位に等しい祭司・イエス様」
 






■聖書箇所

「ヘブル人への手紙 7章11節〜25節」
7:11 さて、もしレビ系の祭司職によって完全に到達できたのだったら、・・民はそれを基礎として律法を与えられたのです。・・それ以上何の必要があって、アロンの位でなく、メルキゼデクの位に等しいと呼ばれる他の祭司が立てられたのでしょうか。
7:12 祭司職が変われば、律法も必ず変わらなければなりませんが、
7:13 私たちが今まで論じて来たその方は、祭壇に仕える者を出したことのない別の部族に属しておられるのです。
7:14 私たちの主が、ユダ族から出られたことは明らかですが、モーセは、この部族については、祭司に関することを何も述べていません。
7:15 もしメルキゼデクに等しい、別の祭司が立てられるのなら、以上のことは、いよいよ明らかになります。
7:16 その祭司は、肉についての戒めである律法にはよらないで、朽ちることのない、いのちの力によって祭司となったのです。
7:17 この方については、こうあかしされています。「あなたは、とこしえに、メルキゼデクの位に等しい祭司である。」
7:18 一方で、前の戒めは、弱く無益なために、廃止されましたが、
7:19 ・・律法は何事も全うしなかったのです。・・他方で、さらにすぐれた希望が導き入れられました。私たちはこれによって神に近づくのです。
7:20 また、そのためには、 はっきりと誓いがなされています。
7:21 ・・彼らのばあいは、誓いなしに祭司となるのですが、主のばあいには、主に対して次のように言われた方の誓いがあります。「主は誓ってこう言われ、みこころを変えられることはない。『あなたはとこしえに祭司である。』」・・
7:22 そのようにして、イエスは、さらにすぐれた契約の保証となられたのです。
7:23 また、彼らのばあいは、死ということがあるため、務めにいつまでもとどまることができず、大ぜいの者が祭司となりました。
7:24 しかし、キリストは永遠に存在されるのであって、変わることのない祭司の務めを持っておられます。
7:25 したがって、ご自分によって神に近づく人々を、完全に救うことがおできになります。キリストはいつも生きていて、彼らのために、とりなしをしておられるからです。




私は今日、「メルキゼデクの位に等しい祭司・イエス様」と言う題目で、お恵みの御言葉を分かち合いたいと思います。

社会が複雑であり、人間関係が発展すればするほど、対人関係や国際関係における法的契約が絶対に必要となります。この契約に立脚して私たちは互いに信頼し、すべてのことを成していくことができます。

カナダに留学に行かれた或る韓国人の牧師先生が書かれた証しを、私が読んだことがあります。彼は、カナダに着くや下宿屋と契約を結びました。そしていくらか過ぎてから、学校の近くに部屋もきれいで、下宿代もはるかに安い素晴らしい条件の下宿屋を見つけました。それで、先に契約した下宿屋を訪ねて行って、「私は韓国から来た留学生です。あまり裕福でもありません。あなたの家に下宿するつもりで契約を結びましたが、学校の近くに安く、部屋もきれいな下宿屋を見つけました。ですから、あなたとの契約を破棄したいです...。」と言い出しました。

すると、その下宿屋の主人は引出から契約書を取り出して、「この書類を一度、読んでみてください。」と言いました。彼が一通り目を通すや、下宿屋の主人が言いました。「このサインは誰のサインですか?」「私のサインです。」すると下宿屋の主人は、断固とした口調で言いました。「それじゃ、それで結論は出ました。あなたは私と契約したんですから、期間は守ってくれなければなりません。学校の近くの下宿を利用するか、私の家に泊まるかはあなたの自由です。しかしサインした以上は、私の家への下宿代はきちんきちんと払っていただきます…。」

彼は、その家を出ながら、契約というものがこんなにも厳格で恐いものとは知らなかった、と書いていました。一旦契約を結んだら、その契約は守らなければなりません。契約を一方的に、勝手に破棄したら、それに相応する代価を払う罰を受けなければならないのです。

我が神様は人との関係を結ばれるときに、いつも約束、すなわち契約を結ばれました。神様との契約を守れば大いに祝福していただき、神様との契約を守らなかったら、それに相応する罰を受けました。私たちの神様は、契約の神様なのです。




第一、アダムとの契約

第1番目に、神様はアダムに素晴らしい祝福を与えてくださいましたが、それは条件付き祝福でありました。聖書「創世記 1章26節〜28節」に、『 そして神は、「われわれに似るように、われわれのかたちに、人を造ろう。そして彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配させよう。」と仰せられた。 神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。 神はまた、彼らを祝福し、このように神は彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」』と記録されています。

聖書に言われた通り、神様はアダムとエバを造られたとき、地の支配者として、王様として造られました。しかし、その祝福には神様の契約条件がありました。「創世記 2章15節〜17節」に、『 神である主は、人を取り、エデンの園に置き、そこを耕させ、またそこを守らせた。 神である主は、人に命じて仰せられた。「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。 しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」』と記録されています。

これが契約条件でありました。アダムとエバが神様の御心に従って、この地の支配者として、王様としてエデンを治めながら暮らすように祝福してくださいましたが、契約条件は「園のどの木からでも思いのまま食べて良い。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」と、神様は条件を付けられたのです。

アダムがその条件を守ったら、エデンの園を本部として全地を支配しながら、地の王様として生きていけるが、アダムがその契約を破棄したら滅亡される、と言われたのです。ところがアダムとエバは、その契約を破棄してしまいました。悪魔の誘惑に陥って、彼らは神様との契約を破棄し、善悪の知識の木の実を取って食べて神様に反逆しました。

契約を破棄したのでアダムは、何一つ不足がなく、何一つ不自由もないエデンの園から追い出され、地の王様の地位を失ってしまいました。霊的に彼らは死ぬようになり、肉体は、「土に帰らなければならない。あなたはそこから取られたのだから。」と言われた通りに、彼らの肉体が土に帰るために年老い、病気に罹り、苦しく死んで行きました。そして、彼らによって土地は呪われて、いばらとあざみが生えるようになり、土地を耕して食べて行くために顔に汗を流さなければならない苦痛が伴うようになりました。

このように、神様と契約を結んだとき、それに忠実であったら大いなる祝福がありますが、その契約を破棄したら、必ず恐ろしい刑罰があると言う事実を、神様がアダムを通して私たちに見せて下さいました。




第二、アブラハムとの契約

それだけではありません。アブラハムとの契約を私たちは聖書を通して見ることができます。神様が人間と結ばれた2番目の契約が、まさにアブラハムとの契約でありました。神様は、アブラハムが75歳のときに選ばれてカルデヤ人のウルから呼び出され、カナンの地の入って来るようになさいました。

そしてアブラハムと契約を結ばれました。「創世記 17章 1節〜8節」を見ますと、『 アブラムが九十九歳になったとき主はアブラムに現われ、こう仰せられた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前を歩み、全き者であれ。 わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に立てる。わたしは、あなたをおびただしくふやそう。」 アブラムは、ひれ伏した。神は彼に告げて仰せられた。 「わたしは、この、わたしの契約をあなたと結ぶ。あなたは多くの国民の父となる。 あなたの名は、もう、アブラムと呼んではならない。あなたの名はアブラハムとなる。わたしが、あなたを多くの国民の父とするからである。 わたしは、あなたの子孫をおびただしくふやし、あなたを幾つかの国民とする。あなたから、王たちが出て来よう。 わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、そしてあなたの後のあなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。わたしがあなたの神、あなたの後の子孫の神となるためである。 わたしは、あなたが滞在している地、すなわちカナンの全土を、あなたとあなたの後のあなたの子孫に永遠の所有として与える。わたしは、彼らの神となる。」』と記録されています。

ここで神様は、とても形容することができない祝福をアブラハムに約束されました。即ち、これが神様とアブラハムとの契約でありました。その契約の条件はこうです。「創世記 17章 9節〜11節」を見ますと、『 ついで、神はアブラハムに仰せられた。「あなたは、あなたの後のあなたの子孫とともに、代々にわたり、わたしの契約を守らなければならない。 次のことが、わたしとあなたがたと、またあなたの後のあなたの子孫との間で、あなたがたが守るべきわたしの契約である。あなたがたの中のすべての男子は割礼を受けなさい。 あなたがたは、あなたがたの包皮の肉を切り捨てなさい。それが、わたしとあなたがたの間の契約のしるしである。』と記録されています。

それでアブラハムとその子孫たちのうち、男子はみな包皮の肉を切り捨てるようになったのです。すなわち、神様がアブラハムとその子孫を祝福して上げる、と言われた偉大な祝福の契約条件は、「アブラハムの子孫のうち男はすべてみな、割礼を受けなさい。」これがまさに契約条件であったのです。

しかし、この契約を若しも違約した場合は、神様は容赦なく滅亡させる、と宣言なさったのです。「創世記 17章14節」を見ますと、『包皮の肉を切り捨てられていない無割礼の男、そのような者は、その民から断ち切られなければならない。わたしの契約を破ったのである。』と記録されているのです。

神様の約束、すなわち契約には、神様の素晴らしいお恵みと慈しみと祝福が伴いますが、その契約を破った暁には、神様の情け容赦がない滅亡が訪れる、と言った呪いを宣言されたのです。それでアブラハムとその子孫たちが割礼を受け、それを通してユダヤ民族が形成されたのです。割礼を受けない人たちは、その民族の中からみな滅亡されてしまいました。




第三、旧約の契約

その次の第3番目の契約が、旧約の契約です。モーセと共にエジプトを出たイスラエルの民たちと、神様がシナイ山で結ばれた約束、すなわち旧約なのです。ここで神様は、イスラエルの民たちが神様と契約を結び、その契約を守るとき、物凄い祝福を与えると言われました。このような事実を見るとき、神様は祝福の神様であり、祝福の根源であられ、神様が人を造られるとき、祝福して上げたいと願われる御心があったことを私たちは知ることができます。

神様がイスラエルの民たちに、契約を通して祝福を約束されたことが、「申命記 28章 1節〜14節」に記録されています。

『28:1 もし、あなたが、あなたの神、主の御声によく聞き従い、私が、きょう、あなたに命じる主のすべての命令を守り行なうなら、あなたの神、主は、地のすべての国々の上にあなたを高くあげられよう。28:2 あなたがあなたの神、主の御声に聞き従うので、次のすべての祝福があなたに臨み、あなたは祝福される。28:3 あなたは、町にあっても祝福され、野にあっても祝福される。28:4 あなたの身から生まれる者も、地の産物も、家畜の産むもの、群れのうちの子牛も、群れのうちの雌羊も祝福される。28:5 あなたのかごも、こね鉢も祝福される。28:6 あなたは、はいるときも祝福され、出て行くときにも祝福される。28:7 主は、あなたに立ち向かって来る敵を、あなたの前で敗走させる。彼らは、一つの道からあなたを攻撃し、あなたの前から七つの道に逃げ去ろう。28:8 主は、あなたのために、あなたの穀物倉とあなたのすべての手のわざを祝福してくださることを定めておられる。あなたの神、主があなたに与えようとしておられる地で、あなたを祝福される。28:9 あなたが、あなたの神、主の命令を守り、主の道を歩むなら、主はあなたに誓われたとおり、あなたを、ご自身の聖なる民として立ててくださる。28:10 地上のすべての国々の民は、あなたに主の名がつけられているのを見て、あなたを恐れよう。28:11 主が、あなたに与えるとあなたの先祖たちに誓われたその地で、主は、あなたの身から生まれる者や家畜の産むものや地の産物を、豊かに恵んでくださる。28:12 主は、その恵みの倉、天を開き、時にかなって雨をあなたの地に与え、あなたのすべての手のわざを祝福される。それであなたは多くの国々に貸すであろうが、借りることはない。28:13 私が、きょう、あなたに命じるあなたの神、主の命令にあなたが聞き従い、守り行なうなら、主はあなたをかしらとならせ、尾とはならせない。ただ上におらせ、下へは下されない。28:14 あなたは、私が、きょう、あなたがたに命じるこのすべてのことばを離れて右や左にそれ、ほかの神々に従い、それに仕えてはならない。』

形容することができない大いなる祝福です。こんにち皆さん、とにかく私たちが心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くし、いのちを尽くして、主である神様に仕えたら、神様はこのように主の民たちに天の窓を開いて限りない祝福を与えようと願っておられるのです。

人間の手段と方法でいくら努力しても、神様が共にいてくださらなかったら、こんにち、無神論者「ソ連」のように、神様がおられない国を立てて70年目にあのように消し去られて、地球の歴史を混乱に巻き込む原因を提供するようになるのです。

ところが、神様がこのように大いなる祝福を与えると言われましたけれども、その祝福には条件が伴います。契約には条件があるのです。これを守ったら、そのようになります。「申命記 5章 1節〜21節」の御言葉を聞いてください。

『5:1 さて、モーセはイスラエル人をみな呼び寄せて彼らに言った。聞きなさい。イスラエルよ。きょう、私があなたがたの耳に語るおきてと定めとを。これを学び、守り行ないなさい。5:2 私たちの神、主は、ホレブで私たちと契約を結ばれた。5:3 主が、この契約を結ばれたのは、私たちの先祖たちとではなく、きょう、ここに生きている私たちひとりひとりと、結ばれたのである。5:4 主はあの山で、火の中からあなたがたに顔と顔とを合わせて語られた。5:5 そのとき、私は主とあなたがたとの間に立ち、主のことばをあなたがたに告げた。あなたがたが火を恐れて、山に登らなかったからである。主は仰せられた。

5:6 「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、主である。5:7 あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。5:8 あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない。5:9 それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神、わたしを憎む者には、父の咎を子に報い、三代、四代にまで及ぼし、5:10 わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、恵みを千代にまで施すからである。

5:11 あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。主は、御名をみだりに唱える者を、罰せずにはおかない。5:12 安息日を守って、これを聖なる日とせよ。あなたの神、主が命じられたとおりに。5:13 六日間、働いて、あなたのすべての仕事をしなければならない。5:14 しかし七日目は、あなたの神、主の安息である。あなたはどんな仕事もしてはならない。・・あなたも、あなたの息子、娘も、あなたの男奴隷や女奴隷も、あなたの牛、ろばも、あなたのどんな家畜も、またあなたの町囲みのうちにいる在留異国人も。・・そうすれば、あなたの男奴隷も、女奴隷も、あなたと同じように休むことができる。

5:15 あなたは、自分がエジプトの地で奴隷であったこと、そして、あなたの神、主が力強い御手と伸べられた腕とをもって、あなたをそこから連れ出されたことを覚えていなければならない。それゆえ、あなたの神、主は、安息日を守るよう、あなたに命じられたのである。5:16 あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が命じられたとおりに。それは、あなたの齢が長くなるため、また、あなたの神、主が与えようとしておられる地で、しあわせになるためである。5:17 殺してはならない。5:18 姦淫してはならない。5:19 盗んではならない。5:20 あなたの隣人に対し、偽証してはならない。5:21 あなたの隣人の妻を欲しがってはならない。あなたの隣人の家、畑、男奴隷、女奴隷、牛、ろば、すべてあなたの隣人のものを、欲しがってはならない。」』

これがまさに、神様の契約の条件なのです。神様が天と地のすべてを持って溢れるまでの祝福を約束なさいましたが、そこには、このような契約条件「十戒」がでんとして構えているのです。この「十戒」を守ったら神様が数限りない祝福をしてくださいますが、この「十戒」を犯すようになったら、契約を破った罪は必ずさばかれるようになるのです。

神様の契約を破って暮らす人たちに対する審きをご覧ください。「申命記 28章15節〜24節」の御言葉です。『28:15 もし、あなたが、あなたの神、主の御声に聞き従わず、私が、きょう、命じる主のすべての命令とおきてとを守り行なわないなら、次のすべてののろいがあなたに臨み、あなたはのろわれる。28:16 あなたは町にあってものろわれ、野にあってものろわれる。28:17 あなたのかごも、こね鉢ものろわれる。28:18 あなたの身から生まれる者も、地の産物も、群れのうちの子牛も、群れのうちの雌羊ものろわれる。28:19 あなたは、はいるときものろわれ、出て行くときにものろわれる。28:20 主は、あなたのなすすべての手のわざに、のろいと恐慌と懲らしめとを送り、ついにあなたは根絶やしにされて、すみやかに滅びてしまう。これはわたしを捨てて、あなたが悪を行なったからである。

28:21 主は、疫病をあなたの身にまといつかせ、ついには、あなたが、はいって行って、所有しようとしている地から、あなたを絶滅される。28:22 主は、肺病と熱病と高熱病と悪性熱病と、水枯れと、立ち枯れと、黒穂病とで、あなたを打たれる。これらのものは、あなたが滅びうせるまで、あなたを追いかける。28:23 またあなたの頭の上の天は青銅となり、あなたの下の地は鉄となる。28:24 主は、あなたの地の雨をほこりとされる。それで砂ほこりが天から降って来て、ついにはあなたは根絶やしにされる。』

神様の掟を守らず、神様に反逆して暮らす人たちに、神様が命じられた呪いなのです。こんにち、私たちが見るとき、まさに北朝鮮が上記のような神様の深刻な呪いと審きを受けているのだと見なすことができます。神様の戒めを犯し、神様に敵対する民族には必ず神様の審きが下るのです。




第四、新約の契約

第4番目に、神様と人生との間に最後の契約があります。これがもう最後の契約です。この契約以後には、神様は又と人生たちとは契約を結ばれずに、この地を滅ぼされ、すべての人生たちを滅ぼされて、新天新地・永遠無窮なる世界を神様が造られるのです。この最後の契約が新約です。

2千年前に、神様はその御子イエス様を遣わされ、人類の罪を贖うために十字架に釘付けにし、その流された血で「新しい約束、すなわち契約」を宣布なさり、この契約を通して人類すべてを救おうとなさいました。新しく神様が人類と結ばれた契約は、その条件が行為にあるのではなく、信仰にあるのでありました。

人間は、行為の契約はすべて破りました。善悪の知識の木の実を取って食べてはならない、と言われたのにも取って食べました。割礼を受けなさい、と言われたのにも割礼を受けませんでした。十戒を守りなさい、と言われたのにも十戒を守らずにみな犯しました。それで神様が最後に人間と結ばれた契約が何であるかと言うと、「信仰の契約」でありました。「行為の契約」ではありません。

御子イエス様をこの世に遣わされて、全く罪がないイエス様が人類のすべての罪、アダムから始めてその間の人間たちが犯したすべての罪をみな背負って、主イエス様が十字架に上られて刑罰を受けるようになさったのです。それでイエス様が十字架の上で生身が裂かれ、尊い血潮を流されました。

それは、イエス様が身を裂き血を流される苦難の目に会われることによって、アダムの罪悪、アブラハムの罪悪、モーセの石板を通して結んだイスラエルの民たちの契約違反の罪をイエス様が代わりに背負って清算するためでありました。イエス様が血を流されながら苦難の目に会われることによって、人類のすべての罪をみな清算なさり、誰でもイエス様を救い主として信じる人たちは無条件に赦し、救って上げるとのお恵みの契約なのです。

これが人類と結ばれた神様の最後の契約なのです。この契約を破ったら、もう人類は永遠に滅亡するようになってしまうのです。「マルコの福音書 1章15節」に、『「時が満ち、神の国は近くなった。悔い改めて福音を信じなさい。」』と記録されています。信仰の契約なのです。

「マルコの福音書 14章24節」には、『イエスは彼らに言われた。「これはわたしの契約の血です。多くの人のために流されるものです。」』と記録されています。イエス様が血を流されて、そのお恵みによって罪を犯したのにも拘わらず、捨てられて然るべきであるのにも拘わらず、罪を犯したそのまま、素手であるそのまま、人が主を信じるなら、無条件に救って上げると言うことが新しい契約なのです。

この新しい契約を通して神様が下さる祝福は、罪を赦して上げ、義の賜物を与えてくださることです。どのような罪を犯したとしても、全部赦してくださるのです。一生の間罪を1度も犯したことが無いみたいに、主がすべての罪を赦してくださると言うのです。そうした後に私たちを、イエス様にあって義としてくださるのです。まさに罪を1度も犯したことがない人のようにしてくださるのです。

神様の御前に立つとき、恥ずかしいことがないようにしてくださり、少しも罪責とか罪に定められたと言う意識を感じないようにしてくださり、悪魔が讒訴することができないように義の賜物を主がくださるのです。そして、イエス様を救い主として信じることによって、神様と私たちは和解し、これからは思うがままに、主イエス様の御名によって私たちは主である神様の御前に出て行くことができるのです。

神様が私たちの実のお父さまとなられ、私たちは父なる神様の民たちとなり、それで神様の御座の前に出て行って祈り、願い求め、お恵みに与ることができる道を得ることが新しい約束なのです。

そして、イエス様を信じることによってお恵みの約束をいただいた人たちには、神様が聖霊さまを通して証印を心の中に捺してくださいます。「この人はわたしのものである。」「この人は神の民である。」天の御国に行くまで神様の御霊が印を捺してくださって、特別な民としてくださり、この契約を通して、信じる者は皆、永遠のいのちを得るようになるのです。

また、この契約を通して神様は、私たちを天国の相続者にしてくださいます。「ヨハネの福音書 14章 1節〜3節」に、『 あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。 わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがたに言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。 わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。』と記録されています。主は、天国に私たちの住まいを備えてくださり、天国と宇宙を相続として受けることができる祝福を私たちに与えるといわれたのです。

そして、この新しい契約の祝福の中には癒しのお恵みもあり、呪いから解放されてアブラハムへの祝福に参与する祝福もあるのです。イエス様を信じることによって神様が私たちに与えてくださる新しい契約の祝福は素晴らしく大きいです。過去の、アダムとの契約や、イスラエルの民たちとの契約よりも、凄く素晴らしく大きな祝福が約束されているのです。

ところが、この契約の条件があまりにも簡単です。「ヨハネの福音書 3章16節」に、『神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。』と記録されています。

また「エペソ人への手紙 2章 8節〜9節」に、『あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。行ないによるのではありません。だれも誇ることのないためです。』と記録されています。

誰かが善いことを行なったので、主との契約を守ったので救われるのではありません。今からは行為の契約ではありません。神様が賜物としてくださったのですから、信じたら永生を得るようになるのです。信じるだけで罪の赦しと義の賜物をいただき、神様とは和解することができ、聖霊の証印を捺していただき、永生を得るようになり、天国を相続するようになり、癒していただくようになるのです。そして呪いから解放を得るようになるのです。

それで私たちは、「ただ信じなさい!」「ただ信じなさい!」「誰でもイエス様を信じなさい!」と、私たちは伝道するのです。この信仰の契約は、神様が人類に施された最後の契約であり、もっとも偉大で驚くべき祝福の契約なのです。

しかし、この信仰の契約を守らないときにはどうなるでしょうか。ここには、又もっとも凄絶な刑罰が構えています。

「ヘブル人への手紙 10章26節〜31節」の御言葉です。『 もし私たちが、真理の知識を受けて後、ことさらに罪を犯し続けるならば、罪のためのいけにえは、もはや残されていません。 ただ、さばきと、逆らう人たちを焼き尽くす激しい火とを、恐れながら待つよりほかはないのです。 だれでもモーセの律法を無視する者は、二、三の証人のことばに基づいて、あわれみを受けることなく死刑に処せられます。 まして、神の御子を踏みつけ、自分を聖なるものとした契約の血を汚れたものとみなし、恵みの御霊を侮る者は、どんなに重い処罰に値するか、考えてみなさい。 私たちは、「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする。」、また、「主がその民をさばかれる。」と言われる方を知っています。 生ける神の手の中に陥ることは恐ろしいことです。』

このように神様は、イエス・キリストを与えてくださったのにも拘わらず、キリストを誹謗し、神様を信じることによってお恵みで救われた契約を破棄するときには、主が恐ろしい審きを下して霊と肉が同時に火と硫黄で燃えるところで永遠に火に焼かれることを宣言されたのです。

それで、神様のこの最後の契約を受け容れるか、受け容れないかと言うことは、天国か−地獄か、永生か−永滅か、永遠なる栄光か−永遠なる羞恥と苦難か、これを区別することです。従って、私たちがイエスを信じても信じなくても構わない、と思うことは大変な間違いです。

これは神様が人類に施してくださったもっとも大きな約束なのです。御子を遣わしてくださって、私たちに代わって身を裂き血を流させて、赦しと救いの契約を神様が一方的に結んでくださいました。この契約に私たちが信仰をもって入って行ったら、無条件に大いなる祝福に与るようになります。しかし、この契約の中に入って行かず、契約を破ったら、神様は永遠に捨てられて滅亡させてしまわれるのです。

ですから、私たちの主イエス・キリストは今日、この時間、この契約の承継者となられて、神様の御座の傍で私たちのために祈っておられ、この契約を通して信仰に入って来る人たちを主が最後まで保証してくださり、責任を負ってくださるのです。

神様は契約の神様であられます。神様はアダム以後、人間と関わり合う度ごとにいつも契約を結ばれました。契約には必ず、それを守るときの祝福と、それを守らなかったときの審きが伴います。今からは、イエス様を信じる私たちは新しい契約を結んだ人たちです。イエス様を信じるのでしたら「アーメン!」と言いましょう。{アーメン!}それじゃ、皆さんは神様との間に新しい契約を結びました。新しい約束を結んだのです。

その約束の表示として、私たちはキリストの裂かれた肉を食べ、流された血を飲む「聖餐」に参与します。これはまさに、神様と私たちが約束を結んだと言う証拠を再度確認することです。この約束を守り、信仰の中に入って来た人には、たましいが幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、健康で、いのちを得るにしても豊かに得ることを神様が保証してくださるのです。イエス様が保証してくださり、聖霊さまが証印を捺して証明してくださるのです。

ですから、私たちがイエス様を救い主として信じ、神様に仕え、この契約の中に入って来たことをはっきりと知って、信仰で生きて行けば、私たちには恐れることが何もありません。この契約を通して罪はすべて赦され、神様との間の隔ての壁はみな取り除けられ、そして悪魔は敗北したのですから、病はすべて癒され、呪いは退き、死は撤廃されてしまうのです。ひとえに、神様の栄光が私たちに充満に臨むようになっており、この世では安心、あの世では福楽の中で生きるようになっているのです。

神様は絶対に契約を破るようなことはなさいません。人が神様に背くことはあっても、神様は自ら立てられた契約を絶対に破ることがありません。まして、その御子イエス・キリストの十字架の血潮で証印を捺された契約なのです。神様がどうして契約を破棄することができるでしょうか。神様は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛されました。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためであるのです。

貧富・貴賎・男女・老幼...区別無く、皆さんがイエス様を信じたら、皆さんは滅びることがなく、永遠のいのちを得るようになっているのです。最後まで、イエス様を信じる皆さんとなってください。最後まで、契約を破棄することがないようにしてください。その契約の中にしっかりと立って生活するようにしてください。

神様は、皆さんを契約を通して喜ばれ、皆さんを迎え入れてくださり、皆さんと共に居てくださり、皆さんを支えてくださり、救ってくださり、すべてに幸いを得るようにしてくださいます。そして、永遠なる天国の祝福と楽しみを与えて上げようと願っておられるのです。




お祈り

全能であられ、聖き、我が父なる神様! 神様は人たちと契約を結ばれ、その契約を通して人たちに祝福を与えてくださいました。しかし人たちは、いつも世々に渡って契約を破ってしまいました。そして、神様を無視しました。そのお蔭で人たちは凄惨な審きを受ける結果を招きました。

愛であられる、我が天のお父さま! 神様が私たちの主イエス・キリストを遣わされて、人間たちと最後の契約を結ぼうとしておられることに感謝します。この信仰の契約の中に、人たちがすべて皆、入って来るように導いてください。

それから、全知全能であられる我が神様! 神様と契約を結んで信仰の中に入って来た人たちがすべて、後ろに退くことがないように助けてください。

神様は契約通りに、私たちにお恵みと祝福を与えてくださると信じます。私たちが強く、雄雄しく、大胆な信仰で、神様と永遠の天の御国まで同行することができるように助けてください。

私たちの主イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!