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「この後に起こる事」
 






■聖書箇所

「ヨハネの黙示録 1章10節〜20節」
1:10 私は、主の日に御霊に感じ、私のうしろにラッパの音のような大きな声を聞いた。
1:11 その声はこう言った。「あなたの見ることを巻き物にしるして、七つの教会、すなわち、エペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィヤ、ラオデキヤに送りなさい。」
1:12 そこで私は、私に語りかける声を見ようとして振り向いた。振り向くと、七つの金の燭台が見えた。
1:13 それらの燭台の真中には、足までたれた衣を着て、胸に金の帯を締めた、人の子のような方が見えた。
1:14 その頭と髪の毛は、白い羊毛のように、また雪のように白く、その目は、燃える炎のようであった。
1:15 その足は、炉で精練されて光り輝くしんちゅうのようであり、その声は大水の音のようであった。
1:16 また、右手に七つの星を持ち、口からは鋭い両刃の剣が出ており、顔は強く照り輝く太陽のようであった。
1:17 それで私は、この方を見たとき、その足もとに倒れて死者のようになった。しかし彼は右手を私の上に置いてこう言われた。「恐れるな。わたしは、最初であり、最後であり、
1:18 生きている者である。わたしは死んだが、見よ、いつまでも生きている。また、死とハデスとのかぎを持っている。
1:19 そこで、あなたの見た事、今ある事、この後に起こる事を書きしるせ。
1:20 わたしの右の手の中に見えた七つの星と、七つの金の燭台について、その秘められた意味を言えば、七つの星は七つの教会の御使いたち、七つの燭台は七つの教会である。




今日、私は皆さんたちと一緒に『この後に起こる事』という題目で御言葉を分かち合おうと思います。

来年には「20世紀」が終わります。そして、新しい1,000年が始まる「21世紀」が目の前に近づいて来るようになります。この頃突然、TVや雑誌で、「この世の終末が近くなって来た」と言われるようになりました。特に、有名な"ノスタラダムス"の予言を取り上げて、「1999年(陰暦の)7月になったら、この世が終わる」とも言っています。

果たして、私たちの前にどのような事が起こるでしょうか? 地球上の気象変化は、予測する事ができません。「エルニーニョ」現象が地球を襲うかと思うと、また「ラニーニャ」現象が後を追い、さらに地球至る所に「大洪水」「豪雪」「旱魃」「飢饉」等が起こっています。「戦争の事や、戦争の噂」も尾を引いています。一方では「聖霊の大運動」が起こるかと思えば、もう一方では「世俗化した堕落運動」が盛んです。

主が予言なさった「世の終わりの兆し」が、どこを見ても著しいのです。今後、この地球上にはどんな事が起こるようになるでしょうか? 世の終わりが来る前に、どのような事件が起こるのでしょうか? 私は、この質問に対する「聖書的解答」をさせて戴こうと思います。




第一、ヨーロッパ統合

第1の事件は、ヨーロッパ統合です。聖書には、将来、ヨーロッパが統合されたら、その時、主が来られるようになると言われています。所が紀元前、約2,600年前に、バビロンのネブカデネザル大王が夢を見ました。彼はその夢の中で大きな神像を見ました。

その神像は、頭は純金、胸と両腕とは銀、腹とももとは青銅、脛は鉄、足は一部が鉄、一部が粘土で混じり合っていて、それが一つになろうとする時、人手によらない石が飛んで来て、その像を打ちました。それで、金も銀も青銅も粘土も鉄もみな共に砕けて、麦打ち場の籾殻のようになり、風に吹き飛ばされてしまい、その像を打った石が山となって全土に満ちた…、と言うのです。

その夢の解釈ができないので、大王はバビロンの国中のあらゆる知者、呪文師などを呼んで尋ねましたが、誰も知りませんでしたが、ダニエルが神様の啓示を受けて、その夢を解き明かして上げました。

神様は、ネブカデネザル王を通して、ヨーロッパ中心の世界歴史を簡便に見せて下さったのです。神像の純金の頭は、BC606年〜BC539年までのバビロンのネブカデネザル王を象徴します。銀の胸と腕は、BC539年〜331年まで継続したメディヤとペルシヤを言い、青銅の腹とももは、BC331年〜63年まで継続したギリシヤを言います。また、鉄の脛はローマを言うのですが、ローマはBC63年〜AD476年まで継続しました。

 その以後に、鉄の脛に連なって陶器師の粘土と鉄が混じった足と足の指がありました。それが、この世の終末に「旧ローマ」の版図から起こる現象なのです。即ち、「統合ヨーロッパ」を表わすのです。

聖書は、「ダニエル書 2章41節〜43節」に次のように記録しています。『あなたがご覧になった足と足の指は、その一部が陶器師の粘土、一部が鉄でしたが、それは分裂した国のことです。その国には鉄の強さがあるでしょうが、あなたがご覧になったように、その鉄はどろどろの粘土と混じり合っているのです。その足の指が一部は鉄、一部は粘土であったように、その国は一部は強く、一部はもろいでしょう。鉄とどろどろの粘土が混じり合っているのをあなたがご覧になったように、それらは人間の種によって、互いに混じり合うでしょう。しかし鉄が粘土と混じり合わないように、それらが互いに団結することはありません。』

これが正に、世の終わりにヨーロッパ列国が連合する場面を見せてくれるものです。強い国、弱い国、堅固な国、脆い国…等、色々な民族が互いに一つになろうとしますが、それができない様相を見せているのです。

この時、神様が建てられる国に関して聖書は記録しています。「ダニエル書 2章44節〜45節」の御言葉です。『この王たちの時代に、天の神は一つの国を起こされます。その国は永遠に滅ぼされることがなく、その国は他の民に渡されず、かえってこれらの国々をことごとく打ち砕いて、絶滅してしまいます。しかし、この国は永遠に立ち続けます。あなたがご覧になったとおり、一つの石が人手によらずに山から切り出され、その石が鉄と青銅と粘土と銀と金を打ち砕いたのは、大いなる神が、これから後に起こることを王に知らされたのです。その夢は正夢で、その解き明かしも確かです。』

皆さん! 神様が確実にネブカデネザル王に見せられ、ダニエルが解釈した通りに、最後のローマ版図から列国が現われて統合しようとする時、天から神様の「切り石・イエス・キリスト」が降りて来られて、これを滅ぼし、永遠の国を建てる事を予言しています。この予言が再び重複されて、ダニエルにもっと確かに見せてくれたのがあります。

バビロンの王ベルシャツアル元年に、ダニエルが神様から啓示をいただきました。「ダニエル書 7章 1節〜14節」に見ますと、大海(地中海)に強い風が起こり、そこから恐ろしい獣が上がって来ました。聖書には、国を獣で表示しています。聖書を見ますと、鷲の翼をつけた獅子が現われました。これは、迅速に世界を征服するネブカデネザル王のバビロンを言うのです。

その次に、3本の肋骨をくわえている熊が現われました。熊はメディヤとペルシヤの連合国です。熊はアッシリヤとバビロンとエジプトと言う巨大な国を、その口にくわえて噛んでいました。

次には、背に四つの鳥の翼と四つの頭がある豹が海から上がって来ましたが、これはアレキサンダー大王のペルシヤを言うのです。アレキサンダー大王は、四人の将軍を率いて、速やかに中東と近東を統合させました。しかし、彼が死ぬや四人の将軍が国を四つにして分かち合いました。

その次に、見ていると、恐ろしく、物凄く、非常に強くて、鉄の牙を持っている獣が現われて、すべてを食らい、噛み砕いて、残りを足で踏み躙りました。これはローマ帝国を言います。歴史上、ヨーロッパを統合したもっとも強く、偉大な国が生まれたのです。

その後、その獣の頭に十本の角が出て来ました。そして、その十本の角の間から小さな角が一本出て来て、十本の角のうち三本を引き抜きました。その次には、天の神様に対して大きな事を言い、選民と戦って、3年半の間、神の民たちを完全に踏み躙る、そのような国が現われるであろうと言いました。

この十本の角を持った獣と、その角の間から出て来た小さい角が先に出て来た三本の角を引き抜いた、と言うこの啓示は、統合ヨーロッパと反キリストの出現を言うのです。列国が互いに統合した時、一本の小さい角・偉大な統治者が現われて、その国を手に握って、そして七年の間、イスラエルと平和条約を結んだ後、その3年半の間、その条約を破棄してイスラエルの民たちを壊滅させます…、とこのような事を見せているのです。

その時に、神様の審きとイエス様の御国が臨む事を、聖書は余りにも確かに見せてくれます。「ダニエル書 7章 9節〜14節」の御言葉に、皆さん、耳を傾けてご覧下さい。正に、この反キリストが立ち上がってヨーロッパ統合連合を支配している時、『私が見ていると、幾つかの御座が備えられ、年を経た方が座に着かれた。その衣は雪のように白く、頭の毛は混じりけのない羊の毛のようであった。御座は火の炎、その車輪は燃える火で、火の流れがこの方の前から流れ出ていた。幾千のものがこの方に仕え、幾万のものがその前に立っていた。さばく方が座に着き、幾つかの文書が開かれた。私は、あの角が語る大きなことばの声がするので、見ていると、そのとき、その獣は殺され、からだはそこなわれて、燃える火に投げ込まれるのを見た。残りの獣は、主権を奪われたが、いのちはその時と季節まで延ばされた。私がまた、夜の幻を見ていると、見よ、人の子のような方が天の雲に乗って来られ、年を経た方のもとに進み、その前に導かれた。この方に、主権と光栄と国が与えられ、諸民、諸国、諸国語の者たちがことごとく、彼に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない。』

いかに驚くべき事件でしょうか。ヨーロッパ統合がなされ、反キリストが支配する、その時に、天の神様がこの世を審かれ、その国を滅ぼして、人の子、即ちイエス・キリストに国と権威と栄光を与える場面が、上記の御言葉の中にはっきりと示されているのです。

正に私たちが暮している時代が、この予言が成就されつつある時代である事を私たちは知る事ができます。何故かと言えば、予言の歴史的成就をみる時、昔のローマ滅亡以後、長い年月の間、悪魔は武力でヨーロッパを統合しようと手を尽くしました。

1804年、皇帝になったナポレオンは、武力でヨーロッパ大陸を支配しましたが、結局失敗し、1933年には、独裁政権を掌握したヒットラーが世界第2次大戦を引き起こして、ヨーロッパをほとんど席巻しましたが、連合軍に敗亡しました。1924年にレーニンの後継者として権力を握ったスターリンも、共産主義運動で東ヨーロッパを掌握、全ヨーロッパを属国にしようとしましたが、失敗しました。

しかし、世界第2次大戦以後、西ヨーロッパは国際的に地位が低くなって、米国とソ連の政治的対立にサンドイッチになり、日本の経済攻勢に対抗して生き残るがために自然とヨーロッパ統合の旗幟を高く掲げるようになりました。それで、先ず経済的結束のために、1951年に西ヨーロッパの6か国が集まっての「ヨーロッパ石炭・鉄鋼共同体」(ECSC)設立を起点にして、1957年「ローマ条約締結」で6カ国が関税障壁を撤廃、共同市場育成のためのEEC、即ち、「ヨーロッパ経済共同体」を設立しました。

そして、1967年に、ヨーロッパの石炭、鉄鋼、原子力の三つの機構を合わせて、経済と政治の統合を目的とした"EC"即ち「ヨーロッパ共同体」に発展していきました。

1992年、オランダの「マストリヒート条約締結」で単一ヨーロッパ法による単一貨幣を推進して、"EU"即ち、「ヨーロッパ連合」が結成され、すべての国境が撤廃されて、関税もみな撤廃されました。

1999年1月4日、EURO貨、即ち単一貨幣が出帆しました。これからは、「ヨーロッパ共同体」内にあるすべての国が「単一貨幣」を使用する経済統一が成されたのです。そして"2002年"からは「EURO貨」が全面的に使用されるようになりました。

現在、"EU"は15カ国が加入しており、貨幣統合と共に政治的にも「ヨーロッパ合衆国」に迅速に発展されて行きつつあります。同一貨幣を使用するのですから国境が撤廃されて、国民たちが自由に移住しながら職場を求める事ができます。関税が撤廃されます。もう後は、政治的統合だけが残っているのです。

もうすぐ、ヨーロッパの政治的統合がなされて、そこに偉大な指導者が現われるようになります。その時、その指導者は反キリストに変化するのです。これが、私たちの目の前に近づいて来た第1番目の事件です。




第二、「ソ連とアラブ連合国」のイスラエル侵攻

2番目の事件は、「ソ連軍とアラブ連合軍」のイスラエル侵攻です。「エゼキエル書 38章〜39章」に見ますと、北方のゴグとその同盟軍がイスラエルを攻撃するすることを記録しています。

聖書「エゼキエル書 38章 1節〜9節」の予言の御言葉を聞いてください。『さらに、私に次のような主のことばがあった。「人の子よ。メシェクとトバルの大首長であるマゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言して、言え。神である主はこう仰せられる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしは、あなたに立ち向かう。わたしはあなたを引き回し、あなたのあごに鉤をかけ、あなたと、あなたの全軍勢を出陣させる。それはみな武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。ペルシヤとクシュとプテも彼らとともにおり、みな盾とかぶとを着けている。ゴメルと、そのすべての軍隊、北の果てのベテ・トガルマと、そのすべての軍隊、それに多くの国々の民があなたとともにいる。備えをせよ。あなたも、あなたのところに集められた全集団も備えをせよ。あなたは彼らを監督せよ。多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、一つの国に侵入する。その国は剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の民の中から集められ、久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる。その民は国々の民の中から連れ出され、彼らはみな安心して住んでいる。あなたは、あらしのように攻め上り、あなたと、あなたの全部隊、それに、あなたにつく多くの国々の民は、地をおおう雲のようになる。』

ここで、皆さん、私たちの前に今後近づいて来る大きな事件は、ソ連がアラブ連合国と提携してイスラエルを侵攻すると言う事です。その兆しが現在、明らかに現われています。イスラエルとアラブの戦いは限(きり)がありません。アブラハムの嫡子であるイサクと、庶子であるイシュマエルの子孫同士の戦いなのです。

その戦いは、独立戦争であるとみなすことができます。「1948年5月14日」、イスラエルが独立を宣布するや、エジプトを含めたアラブ連合軍二万がイスラエルに攻め込んで参りました。人口6万4千のイスラエルが、人口4千5百万のアラブと戦って、大勝しました。それで、100万人のパレスタイン難民が発生して、今も問題を起こしているのです。

第2次中東戦争は、1956年のスエズ運河戦争です。エジプトが、スエズ運河の国有化宣言と共に「封鎖令」を発して、イスラエルの船舶通行を拒否するや、イスラエルが攻撃してスエズ運河戦争が起こり、またイスラエルが勝ちました。

第3次中東戦争は、「1967年」の"6日戦争"です。イスラエルがアラブ・ゲリラの基地であるシリアに先制攻撃をして、エジプト及びアラブ側と全面戦争が起こりましたが、6日目に、アラブ側が完全惨敗し、イスラエルが大勝を博しました。

第4次中東戦争は、1974年、キプロス戦争です。イスラエルの「大贖罪日」で、全ユダヤ人が断食中の午後2時ごろに、エジプトとシリアが南部から同時に侵攻し、大量虐殺武器の威力によって一時イスラエルが危機に追い込まれましたが、イスラエルが力を挽回して、その戦争もイスラエルの勝利で終わってしまいました。

継続、アラブが連合してイスラエルを滅ぼそうとしましたが、イスラエルが生き残るのは、神様が世の終わりの徴としてイスラエルを立たせると約束なさったからです。神様のご計画を、人間の力ではどうすることもできないのです。

しかし、戦争の火種は継続残っています。エゼキエルの予言を成就に導く導火線が、今も静かに火を噴き出しているのです。アラブの盟主となってエルサレムを占領する夢を見ているフッセインは、自ら"ネブカデネザル大王の後裔"であると自任しており、彼らは対決の時に備えて精一杯力を養いながら、勝つことを夢見ております。

1991年 1月17日、岸湾(ガルフ)戦争でイラクがクウェートを攻撃、統治権を掌握しようとするので、アメリカ及び西方の多国籍軍が対決して彼らを撃退、UN決議により大量殺傷武器視察団をイラクに派遣しました。所が、イラクがその視察を拒否するので、去る1998年12月17日に「砂漠の狐」と命名された攻撃がさらに始まり、アメリカはイラクに「300基以上」のト−マホクミサイル攻撃を敢行しました。

しかしイラクとアラブは、イスラエルの後見人であるアメリカとイスラエルに対して恐ろしいほどの敵愾心を持っており、これが導火線となって、今また、イスラエルを攻撃する戦争可能性が濃厚になって参りました。その戦争にアラブがソ連を引き入れることは、目に見えています。旧ソ連連邦の殆どがムスリムで、アラブとは協力関係にあります。現ロシアの殆どがムスリムです。

その上に、現ロシアの経済的破綻により、イスラム圏アラブへの経済的依存度が増加し、アラブからたくさんの借金をしているので、どうにもなりません。また、超強大国からの位置転落により自尊心が壊滅しています。従って、容易くアラブの代弁者になることができ、アメリカが後見人になっているイスラエル攻撃にアラブと連合する可能性が絶対にあります。

ですから、戦争は起こります。聖書が予言している通り、巨大なソ連とアラブ連邦対イスラエルの戦争が起こります。その結果は、イスラエルが大勝利をするようになっています。再三、神様が介入なさるので、大いにイスラエルが勝ち、その戦争でアラブは完全に壊滅され、ソ連も完全に破綻に至ります。

その時に、イスラエルは立ち上がってヨーロッパ連合と7年の平和協定を結ぶようになるのです。7年の平和協定、そして、シオン山に聖殿を建立します。アラブ人のモスクを壊し、その勝利の余勢を駆ってシオン山に聖殿を建立します。その時を前後して、反キリストが出現します。旧ローマ版図統合の指導者である反キリストが立ち上がるのです。

「ヨハネの黙示録 13章 6節〜8節」に見ますと、反キリストは獣です。『そこで、彼はその口を開いて、神に対するけがしごとを言い始めた。すなわち、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちをののしった。彼はまた聖徒たちに戦いをいどんで打ち勝つことが許され、また、あらゆる部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、世の初めからその名の書きしるされていない者はみな、彼を拝むようになる。』

それで、反キリストはイスラエルと7年契約を結び、3年半目にその契約を破って、聖殿に自分の偶像を立て、それを拝めと強要しますが、イスラエルが拒否するので、その時から、イスラエル撲滅運動が起こり、3年半の間、イスラエルは凄惨な苦しみに会うようになります。そして3年後には、主が降臨なさるようになるのです。 

「マタイの福音書 24章21節」に見ますと、『そのときには、世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような、ひどい苦難がある…。』と記録されています。




第三、「ハルマゲドン戦争」〜人類最後の戦争

その次、3番目の事件は、人類最後の戦争「ハルマゲドン(アマゲドン)戦争」が起こり、人類の歴史は終末を告げるようになるのです。

聖書の予言、「ヨハネの黙示録 16章12節〜16節」を見ましょう。『第六の御使いが鉢を大ユーフラテス川にぶちまけた。すると、水は、日の出るほうから来る王たちに道を備えるために、かれてしまった。また、私は竜の口と、獣の口と、にせ預言者の口とから、かえるのような汚れた霊どもが三つ出て来るのを見た。彼らはしるしを行なう悪霊どもの霊である。彼らは全世界の王たちのところに出て行く。万物の支配者である神の大いなる日の戦いに備えて、彼らを集めるためである。・・見よ。わたしは盗人のように来る。目をさまして、身に着物をつけ、裸で歩く恥を人に見られないようにする者は幸いである。・・こうして彼らは、ヘブル語でハルマゲドンと呼ばれる所に王たちを集めた。』

皆さん! 「ハルマゲドン」(一名:アマゲドン)と言うところは、イスラエルの北部にある「メギド」と言う平原です。歴史的に、大戦争が幾度も起こった場所です。ここで、「日の出る方」(東方)の軍隊とヨーロッパの軍隊が一つになって戦うようになるのです。その現実的可能性は、反キリストのヨーロッパ勢力が膨張するので、それに対抗する中国と日本と東洋の勢力が一大激戦を展開するようになるのです。

ところで、皆さん! 聖書に、東洋から来る軍隊の数が「万の幾万倍」と記されています。この「万の幾万倍」と言うのは、「幾億」を言うのです。どのようにして「幾億」にもなるでしょうか。中国の人口が13億です。1985年度の中国民兵隊の数が「2億5千万」でありました。中国民兵隊の数だけでも、「2億5千万」になります。

「ヨハネの黙示録 9章14節〜16節」をご覧ください。『その声がラッパを持っている第六の御使いに言った。「大川ユーフラテスのほとりにつながれている四人の御使いを解き放せ。」すると、定められた時、日、月、年のために用意されていた四人の御使いが、人類の三分の一を殺すために解き放された。騎兵の軍勢の数は二億であった。私はその数を聞いた。』

巨大な東方の連合軍が「大川ユーフラテス」を渡って、ヨーロッパ連邦軍を攻撃するために進軍します。どこでぶっつかるでしょうか? イスラエルの北部「ムギド」です。そこで、「ハルマゲドン戦争」が起こるようになるのです。「ハルマゲドン戦争」がいかに激しかったか、死んだ人たちの血が馬のくつわに届くほどになったと言います。それこそ凄惨な戦争です。

その時に、イエス様が地上に降臨なさいます。その時、「7年契約」の7年が終わり、反キリストのすべての軍隊が一時に戦争を中止して、イエス・キリストとその軍隊に挑みかかります。しかし、反キリストは天軍に負けて捕らわれ、火と硫黄が燃える池に投げ込まれ、額に666の数字の刻印を受けた反キリストの民たちは滅ぼされます。そして、新しい千年王国の時代が到来するのです。

「ヨハネの黙示録 19章11節〜21節」の御言葉です。『また、私は開かれた天を見た。見よ。白い馬がいる。それに乗った方は、「忠実また真実。」と呼ばれる方であり、義をもってさばきをし、戦いをされる。その目は燃える炎であり、その頭には多くの王冠があって、ご自身のほかだれも知らない名が書かれていた。その方は血に染まった衣を着ていて、その名は「神のことば」と呼ばれた。天にある軍勢はまっ白な、きよい麻布を着て、白い馬に乗って彼につき従った。この方の口からは諸国の民を打つために、鋭い剣が出ていた。この方は、鉄の杖をもって彼らを牧される。この方はまた、万物の支配者である神の激しい怒りの酒ぶねを踏まれる。その着物にも、ももにも、「王の王、主の主。」という名が書かれていた。また私は、太陽の中にひとりの御使いが立っているのを見た。彼は大声で叫び、中天を飛ぶすべての鳥に言った。「さあ、神の大宴会に集まり、王の肉、千人隊長の肉、勇者の肉、馬とそれに乗る者の肉、すべての自由人と奴隷、小さい者と大きい者の肉を食べよ。」また私は、獣と地上の王たちとその軍勢が集まり、馬に乗った方とその軍勢と戦いを交えるのを見た。すると、獣は捕えられた。また、獣の前でしるしを行ない、それによって獣の刻印を受けた人々と獣の像を拝む人々とを惑わしたあのにせ預言者も、彼といっしょに捕えられた。そして、このふたりは、硫黄の燃えている火の池に、生きたままで投げ込まれた。残りの者たちも、馬に乗った方の口から出る剣によって殺され、すべての鳥が、彼らの肉を飽きるほどに食べた。また私は、御使いが底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見た。』

皆さん! 今後、この世にどのような事が起こり、終末はどのように来るのであろうか、と言う質問は、皆が持っています。私は、聖書が言われる、今後の「三大事件」を要約してみました。イエス様が来られる「その日、その時間」は、誰も知りません。ただ神様だけがご存知です。しかし、イエス様が来られる歴史的「しるし」は、聖書に重ね重ねて予言されています。

ですから、ヨーロッパ統合事件が起こり、ソ連とアラブ連邦がイスラエルを攻撃する、このような巨大な事件が起こったら、教会は天に昇る準備をしなければなりません。「7年患難」以後の「ハルマゲドン戦争」は、人類最後の「終末戦争」として終り、この世の歴史はなくなります。そして神様が支配する「千年王国」が始まるのです。

「ルカの福音書 21章34節〜36節」に、『あなたがたの心が、放蕩や深酒やこの世の煩いのために沈み込んでいるところに、その日がわなのように、突然あなたがたに臨むことのないように、よく気をつけていなさい。その日は、全地の表に住むすべての人に臨むからです。しかし、あなたがたは、やがて起ころうとしているこれらすべてのことからのがれ、人の子の前に立つことができるように、いつも油断せずに祈っていなさい。』と記録されています。

只今、ヨーロッパ統合により、「EURO貨」が世界を騒がしています。アメリカの「ドル」と日本の「円」が、EURO貨に対処すべき確実な政策を持っていません。私たちの目の前に、ヨーロッパは聖書に予言されている通り、今、統合の旗幟を高く上げています。巨大な事件として進展しているのです。

この進展を防ぐ「力」がありません。ヨーロッパはもう、経済的統合は完全に成されました。次の政治的統合が成されたら、「何時(いつ)」かは誰も知りませんが、主が来られるようになるのです。

以上の「大事件」が起きたら、頭を上げて天を仰ぎ見てください。皆さんと私が、「故郷」に行く日が近づいて来るようになるのです。




お祈り

聖く、全知全能で、愛であられる、天のお父さま! 私たちはこの世の終わりにどのような事が起こるだろうかと、とても気になります。又、恐れてもおります。父なる神様! 聖書は、私たちが暮している現在と、将来近づいて来る事に対して、あまりにも克明に私たちに見せております。我が父なる神様! イエス様を信じ、救われた私たちが、敬虔に、熱心と誠実をもって、益々立派に主に仕え、もっと積極的に伝道しながら、永遠の主の御国に行く事ができる準備をするように、助けて下さい。

全知全能であられる、天のお父さま! この世は、主が予言された通りに歴史が進行しています。世の終わりを告げる大きな事件が起こった時、恐れず、慌てないように助けて下さい。私たちは無知な者、夜中の者たちではなく、真理を悟り知っている者、真昼間に暮している者たちです。我が主が来られるその日を待ち望みながら、熱心に任された使命を果たし、主イエス・キリストを見事に証しする私たちとなれるように導いて下さい。イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!