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  (No.10)

自らを制し治める人
当たり前の事を行う
失敗を肥やしにする
信じ切ること
言葉は命をもつ
自らの場所を知る
知恵は生かすもの
本物を見る
感謝は成功を生む

継続は勝利のもと
生きて働くことば
兆しを捉える
本当の価値とは
勝利者の共通点
心のゆとり
変化をつかむ
危機管理
賜物を活かし用いる



継続は勝利のもと

 



何事にも「継続」は成功の元であり、勝利を獲得する大切な条件の一つである事はよく知られています。しかし、この「継続」の中に「おごりや高ぶり」が生じたとき、その「継続」が「惰性」と変わってしまいます。

「惰性」は正しい道を外させ、目標から目を遠ざけます。そして間違いを間違いと悟らせず、的を外した正当性を主張し、勝利や収穫を阻害するものにかわってしまいま
す。

商売や事業もただ漠然と継続するだけではいずれ崩壊する事になります。絶えず顧客のニーズを探り、時に叶ったサービスを継続してはじめて成長と云う階段を登る事になります。

消費低迷の続く昨今、小売業は40ケ月連続下落を続けています。そんな中で、最大公約数的な商品を揃えると云う従来の商法から、幅広い年齢層をターゲットとし、きめ細かな商品を揃えて他を引き離す企業も見られます。

そこに共通するものは格別難しいことではありません。
「顧客のニーズを直接収集し」 「キチンとした品質の商品」を「一生懸命作り」 「安く売る」そしてターゲットを絞らず、「客層を広げる」と云うチョットした工夫で成功路線に乗っています。

卓球の世界では、日本のラケットが世界を制覇し国際的な地位をしめています。そこに行くまでには選手一人一人の詳細な要望を受け入れ三千種類もの製品を揃えると云う努力の上に築かれました。

風説の流布に惑わされず、間違っていない道理である「真理」を直接求めること、そこに成功のカギがあります。リストラや事業の縮小も時には必要です。しかし過度に傾注し消費者のニーズから離れた後ろ向きの「求め」では、継続した成長はあり得ません。


相場に於いても、銘柄選びや売買のリズムは、的を外しては収穫を期待出来ません。「惰性」になって大きな流れを見失ったり、目先の渦や噂に惑わされる事なく、しっかり見極める目を養いたいものです。

投資家の中には、「何を買えば儲かるか銘柄を教えろ」と云う人が少なくありません。自らの手で分析し 判断できるのが 正道であり「真理」です。他人に頼り続ける限り 継続した成果は望めず、この世界での敗北者となるのに それ程の時を必要としません。


溢れる情報の中から、取捨選択し欠かせない情報、ツボを押さえた情報を求めなければなりません。幾通りにも加工された情報は正しい情報とは言えません。渓谷のきれいな湧き水(正しい情報)も、川下では汚れて(風説となり)飲むことは出来ません。情報も汚れのない処から直接 汲まなければなりません。

最近は企業の開示情報も簡単に入手でき、各種の発表データもリアルタイムで知る事ができるようになりました。ポイントは、時代と相場の大きな流れには逆らわないこと、企業の土台が揺らぐ情報は見逃さない事です。流れに逆らって泳げば川の流れ以上の力が必要となり、流れに沿えば少しの力で大きく進むことも可能です。これを無視すれば大きな痛手を被ることになります。

また小さな事ですが、経常利益が増益だからこの銘柄を買うと云う人がいます。事実、経常利益が増益になれば株価が上昇する事が多く、欠かせないデータの一つです。しかし株を買う投資家に取っては、一株利益の増減が 「本来の考え方」の基本であると言えます。

他にも、リストラや資産売却で増益を確保した銘柄やM&Aなどで急成長する企業には思わぬ落とし穴もあります。低金利は大きな借金を抱える企業より優良企業の方がより恩恵を受け、更に有利になります。為替は輸出入比率の高い銘柄は業績の変動が大きい事なども考慮したい大切な事です。

1.大きな流れには逆らわない。
2.企業の運命を左右する情報は逃がさない。
3.信頼出来る正確な情報(データ)のみを直接収集する。

銘柄の周期やリズムと共に相場の大きな流れも投資には大切なツボとなります。外してはいけないツボは必ず押さえる、これがツボのようです。


一昔前、アメリカでのお話です。

大都会のスラム街に、靴磨きや煙草の吸い殻集めで、その日暮らしている一人の少年がいました。彼は身寄りもなく生まれてすぐこのスラムに捨てられのです。いつもの場所へ靴磨きの商売をしようと行って見ると、そこには、まばゆいばかりの高級車が止まっていました。

少年は「なんて素晴らしい車だろう」と恐る恐る近寄って眺めました。こんな立派な車に乗っている人って、一体どんな人だろうと考えながら、その高級車を手で撫で、触れて周りました。

「僕もいつかこんな立派な車が買える様になれたらいいな」と少年は心の中で思いました。そんな思いの中で夢中になっていると、少年の後ろに、立派な身なりの青年が立っていました。

少年はたずねました。
「この素晴らしい車は、おじさんの車なの?」

青年は答えました。
「そうだとも。」
「私には大金持ちの兄さんがいるんだ。その兄さんがこの車も買ってくれたんだ。」

少年は「フーン」とうなずいて考えていました。
そして、「ぼくも・・」 「ぼくも・・」 と何か言いたそうに口ごもっていました。

青年は誇らしげに
「君も私の様に大金持ちの兄さんが欲しいのかい。」
しかし少年は、なをも口ごもっていました。

そして少年の口から出た言葉は
「ぼくも・・」
「ぼくも・・・、おじさんのお兄さんの様な人になりたい。」

「貰う人生」 「与える人生」どちらが本当の成功者かを少年は鮮っきりと理解していました。相場に関わる私達も、枝葉を求めるのではなく、大地に直結した根っこを自らのものとし、本当の真理を汲み上げる者となりたいものです。

「真理はあなた方を自由にする」 (聖書)




 



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