■貪欲を退けなさい
「テモテへの手紙 第一 6章:6節〜10節」
6:6
しかし、満ち足りる心を伴う敬虔こそ、大きな利益を受ける道です。 6:7 私たちは何一つこの世に持って来なかったし、また何一つ持って出ることもできません。
6:8 衣食があれば、それで満足すべきです。 6:9
金持ちになりたがる人たちは、誘惑とわなと、また人を滅びと破滅に投げ入れる、愚かで、有害な多くの欲とに陥ります。 6:10
金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非常な苦痛をもって自分を刺し通しました。
使徒パウロは、世の終わりの時代を暮らしている人たちに貪欲を退けなさいと勧告しました。私たち人間は、この世に素手で来たのですから、同じく素手で帰るのが当然です。それでヨブは、『私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。』(ヨブ記1:21)と告白したのです。
こういうわけで、私たちはこの世で暮らしながら、食べる物と着る物があったら、それで満足であることを知らなければなりません。ところが、多くの人々が貪欲に溺れ、むさぼりを追い求めてから、ついには滅びの道に陥ってしまいます。
貪欲とはなんでしょうか?自分のために富を築こうとする欲と、身のほどを知らずに欲張るのが貪欲であり、また神様よりもっと愛するのが貪欲です。それで、聖書は『このむさぼりが、そのまま偶像礼拝なのです。』(コロサイ人への手紙3:5)と言っているのです。
使徒パウロは、その何よりも金銭に対する貪欲を警戒して、『金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非常な苦痛をもって自分を刺し通しました。』(10節)と言いました。「テモテへの手紙第二3章1節〜2節」にも、『終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。そのときに人々は、自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、不遜な者、神をけがす者、両親に従わない者、感謝することを知らない者、汚れた者になり...、』と記録されています。
ですから、世の終わりの日を暮らしている私たちクリスチャンがもっとも警戒しなければならないのは、まさに金銭を愛する心です。もしも私たちがお金を愛したら、その時から惑わされて信仰から離れ始め、ついには貪欲の偶像礼拝に陥って、神様から懲らしめを受けるようになります。勿論、神様の事業のためにお金を稼ぎ、神様の事業のためにお金を使うことは、良いことです。しかし、自分一身の快楽と出世のため金を稼ごうとして努力することは、すでにその心にお金に対する貪欲が入って来たという証拠となるのです。
終わりの日が近づいているほどに、持っているもので満足するようになり、お金を稼ぐにも神様の栄光のために稼ぎ、お金を使用しても神様の栄光のため使用する、智恵深く、信仰の篤いクリスチャンとならなければならないのです。
お祈り
愛であられ、聖き、わが天の父なる神様!私たちが貪欲にひかれて、罪の奴隷とならないように導いてください。どんな状況に置かれ、どのような立場にあっても、持っているもので満足することができるように助けてください。私たち家族一同に、神様の栄光のためお金を稼ぎ、神様の栄光のためにお金を使用する智恵を与えてください。 イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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