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10月16日



■おごり高ぶる者の結果

「イザヤ書 2章12節~17節」
2:12 まことに、万軍の主の日は、すべておごり高ぶる者、すべて誇る者に襲いかかり、これを低くする。
2:13 高くそびえるレバノンのすべての杉の木と、バシャンのすべての樫の木、
2:14 すべての高い山々と、すべてのそびえる峰々、
2:15 すべてのそそり立つやぐらと、堅固な城壁、
2:16 タルシシュのすべての船、すべての慕わしい船に襲いかかる。
2:17 その日には、高ぶる者はかがめられ、高慢な者は低くされ、主おひとりだけが高められる。




昔、中国・呉朝の王様が、快晴の春のある日、臣下たちを引き連れて野遊びに出かけました。河の岸に到着した彼ら一行が、河に舟を浮かべて美しい春の景色を満喫しました。ところが、一行が河岸に沿って移動して行く時、数多くの猿が群れをなして遊んでいるのが見えました。

「どうして、あんなに猿の群れが集まっているのだろう…?」と、王様が訊きました。すると、臣下の一人が、「向こうに見える山は、元来、猿がたくさん集まって棲息している山でありまして、”猿山“と呼んでおります。」と説明しました。すると王様が、「おう、そうか。なるほど、話しでだけ聞いた“猿山”を今日、初めて見るのう!」と、感嘆しました。

一方、河岸に降りてきて遊んでいた猿の群れは、人たちが大勢岸に上がって来るや、瞬く間に散らばって、姿を隠してしまいました。ところが、その中の猿一匹だけは逃げ隠れることをせずに、そこに残って木の枝に吊り下がったり、木によじ登ったり、色々と軽業を見せびらかしていました。“こんなに軽業が上手な自分を、人間がどうすることができるのか…?”と言った表情でありました。

「弓をくれ。」弓を受け取った王様が、軽業をして見せている猿に向かって、矢を射ました。すると、その猿はすばやく手を伸ばして、その矢を手で掴みました。そうして、自慢そうに手にした矢を空中で振り回しながら、見せびらかしました。

「あの猿は、朕が矢をわざと外れた方に向かって射たのに、それを手に受け取って、あんなにもおごり高ぶっているのだ...。」王様は、こう言ってから、再び矢を弓につがえて、今度はまっすぐに猿に向かって矢を射ました。矢は猿の胸に突き刺さり、猿はその場で死にました。

王様が、そばに居た学者を振り返って見ながら言いました。「あの猿は、自分の軽業を信じて生意気だったのだよ。それで、結局は自ら死を招いたのだ。自分の連れたちが逃げた時、一緒に逃げたらこんな目には会わなかった筈だ。おごり高ぶらずに、いつも用心しなければならないのだよ。あなたも、高ぶらず、おごらず、他人に生意気なことをしないようにしてもらいたいのう...!」

この話しを聞いたその学者は、その時から、おごり高ぶっていた自分を反省して、謙虚な心で王様に仕え、後に多くの立派な業績を残したと言われています。

聖書は、「高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ。」(箴言16:18)と記録しています。また「私たちが皆、神様の審きの日には、自分が行った通りに神様から審かれる。」ことを聖書は予言しているのです。(ローマ人への手紙14:10、ヨハネの黙示録20:13参照)





お祈り

主である、我らの父なる神様!

高ぶりと高慢が、私たちを破滅に導き、倒れさせることを悟らせてくださって有り難うございます。いつも、イエス様の愛と謙遜を模範とし、聖き主と愛する隣人たちの前で、常に謙遜な姿勢を保ちながら生きて行くように助けてください。

イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!