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10月23日



■聞かれるとすぐ、答えてくださる

「 イザヤ書  30 章: 18 節~ 19 節 」
30:18 それゆえ、主はあなたがたに恵もうと待っておられ、あなたがたをあわれもうと立ち上がられる。主は正義の神であるからだ。幸いなことよ。主を待ち望むすべての者は。
30:19 ああ、シオンの民、エルサレムに住む者。もうあなたは泣くことはない。あなたの叫び声に応じて、主は必ずあなたに恵み、それを聞かれるとすぐ、あなたに答えてくださる。




‘パール・バック'の母親‘キャロライン'は、オランダの清教徒信仰精神を受け継いだアメリカの女性でありました。彼女は、宣教師である夫‘サイドン・ストリカー'にと一緒に中国に渡って来て、清江という地域に住んでいました。

ところがある年、ひどい旱魃が襲いました。その時夫は、他の地方へ伝道旅行に行き、家の中には 3 人の子どもと中国人の家政婦さんだけが残っていました。旱魃が続いていたある日、‘キャロライン'が窓側で針仕事をしていましたが、外で中国人の男性 2 人が話しているのを聞くようになりました。

「雨が降らず、日照りが続く原因は、西洋人たちがこの地方に入って来たからだよ。だから、今晩、宣教師の家族たちを殺して、神に捧げようじゃないか。」

その対話を一緒に聞いていた家政婦さんは、自分に親切にしてくれた‘キャロライン'に顔を向けて泣きながら、「今度だけは、あなたを助ける人がいないと思います…。」と言いました。

‘キャロライン'は心配になり、恐怖をも感じました。それで、奥の小さな部屋に入って行って、切に祈り始めました。しばらくの間祈ってから、心に平安を感じながら外に出て来ました。夕方になって、彼女は平日より早く子どもたちを寝かせ、自分は窓側で針仕事をしながら、継続して外の動向に耳を傾けました。

夜の 12 時ぐらいになった時、彼女の家に向かって歩いてくる人たちの足音が聞こえました。彼女は、家政婦さんにお茶とケーキを用意するように頼み、まるで身分の高いお客でも迎えるみたいに玄関の門もいっぱいに開いておきました。そうしてから、家の中に入って来て、眠っている子どもたちを起こして、服を着させ、連れて出て来て、歌い、話しながら、遊び始めました。

その時、何人かの中国人たちが庭に入って来ました。彼女は心を静め、声を低くして、親切に言いました。「皆さん、ようこそ!入って来て、一緒に茶菓を分かち合いましょうよ。」

その時、中国人の一人が、「おかしいぞ?私たちが怖くないかい?」と訊きました。すると、‘キャロライン'は、「お隣に住んでおられる皆さんを、怖がる理由があるでしょうか...。」と答えました。

入って来た中国人たちは、勝手に家の中をぶらぶら歩き回りながら、あれこれといじったり、触ってみたりしました。‘キャロライン'はオルガンの前に座り、中国語で賛美を歌い始めました。「比べものがない、尊き御名の我が主よ...。」

賛美を歌い終わった時、部屋の中は静かでありました。そして、そこに集まっていた中国人たちは、互いに顔を見合わせながら、ぎこちなさそうに、 1 人、 2 人…帰って行きました。

‘キャロライン'は椅子に座って安堵の息をつきながら、神様に感謝の祈りを捧げました。そして、その日の夜明けから、奇跡のように雨が降り始めました。





お祈り

私たちの祈りに答えてくださる、父なる神様!

私たちが苦しみに会った時、父なる神様に祈るように導いてくださり、恵みをほどこしてくださる神様の御答えを待つことができるように、助けてください。
イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!