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11月21日



■時代の見張り人

「エゼキエル書 3章:16節~19節」
3:16 七日目の終わりになって、私に次のような主のことばがあった。
3:17 「人の子よ。わたしはあなたをイスラエルの家の見張り人とした。あなたは、わたしの口からことばを聞くとき、わたしに代わって彼らに警告を与えよ。
3:18 わたしが悪者に、『あなたは必ず死ぬ。』と言うとき、もしあなたが彼に警告を与えず、悪者に悪の道から離れて生きのびるように語って、警告しないなら、その悪者は自分の不義のために死ぬ。そして、わたしは彼の血の責任をあなたに問う。
3:19 もしあなたが悪者に警告を与えても、彼がその悪を悔い改めず、その悪の道から立ち返らないなら、彼は自分の不義のために死ななければならない。しかしあなたは自分のいのちを救うことになる。




エゼキエルは、捕虜となって捕らえられて行ったバビロンの地で、イスラエルの回復を夢見ながら熱心に祈った、その時代の見張り人でありました。我が国(韓国)の場合も民族精神を呼び起こし、民族の自主独立を世界に宣布したのはまさにキリスト教でありました。

それでは、「3.1運動」の当時、キリスト教はどのような役割をしたでしょうか?1910年、日本帝国が武力を持って韓国を併呑するや、我が民族はその悲痛を訴えるところがありませんでした。民たちは国を失った苦しみと悲しみを抱いて、「国を救う道はキリスト教しかない。」と判断して、教会に集まりました。このために、初代の朝鮮総督である伊藤弘文は、「朝鮮でキリスト教と日本帝国は、絶対に共存することはできない。」と強硬な態度を取りました。

それにもかかわらず、1919年3月1日、民族の代表33人の名前で“独立宣言文”が朗読され、万歳三唱と共に全国で一斉に、「大韓独立万歳!」の喊声が爆発しました。“朝鮮独立運動”が教会の組織によるものであることを知った日本帝国は、その報復として教会を焼き払い、閉鎖させてしまいました。しかし韓国教会は、これに屈せずに、却って殉教の血を流しながら、民族と共に苦しい目に会いました。

その後、85年が経ったこんにち、私たちの民族の現実はどうであり、韓国教会の使命はなんでしょうか?

「3.1運動」の当時、我が民族の敵は‘日本帝国’という外部勢力でありましたが、こんにち、私たちの敵はまさに、私たちの中に潜んでいる利己主義と快楽主義と拝金主義です。こんにち、私たちは預言者アモスが呼ばわり唱えた通りに、正しい者をきらい、まいないを取り、門で貧しい者を押しのけるのにもかかわらず、賢い者が沈黙を守っている、呆れた時代に生きています(アモス書5:12~133章)。

このような時に、韓国の教会が民族の歩むべき道を正しく示し、導くことができなかったら、我が民族は歴史の裏の暗闇の中に消えてしまうしかありません。ですから、韓国の教会は神様の御言葉に拠り頼んで、「この時代の見張り人」として、謹慎し、目を覚まして祈り、間違った社会の不義に向かって神様の御言葉を宣布しなければなりません。更に、宣教と善行に先立って神様が立てられた見張り人としての任務を成し遂げ、果たさなければならないのです。





お祈り

宇宙の歴史を支配される、我らの父なる神様!

私たちを、今の時代の見張り人として立ててくださったことに感謝申し上げます。私たちが見張り人としての任務を全うすることに不足しないように助けてください。

イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!