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負の資産を生かす

 



人は失敗を好みません、人生や事業や様々な事にも成功と発展を期待します。しかしその期待が少しずつ剥落し、望みが消えて失望になり、やがて失敗と言う大きな沼に陥ります。


戦後「主婦の店」として関西に誕生したダイエーも、最初は何処よりも安く消費者の味方として出発し、年商10兆円を目指す企業として成長しました。そして成功に次ぐ成功の中で、「企業の成長」を目的とする様になり、「顧客の望みは何か」と言うことを見失ってしまいました。


また売った商品の返品を拒んだり、嫌がる商店がありますが、そんな店は成長はおろか存続すらできなくなってしまいます。返品と言う「負の売上」による損失を恐れ、その中に隠された「見えない資産」に気が付かない経営者はその資格が問われます。


捨てられた石が礎(いしずえ)となる様に、「返品」の中には、製造工程の不備や顧客の不満など、企業発展の要素となる大きな資産が含まれています。


安売りや、押しつけの大量販売の時代もありましたが、これは長くは続きません。必要な人に、必要なものを、必要なだけ、納得する価格で販売する。商売の本来の目的である基本の道が求められる時代になりました。そしてその商品に「愛」と言うおまけをつけた商人が大きなヒットとの主役となりそうです。


相場にも失敗はつきものです、その失敗の中に隠された「負の資産」を見つける人と、捨てる人があります。現実の利益ばかりを追い求め、「負の資産」の蓄積を怠った人は、最後の審判で大きな悔いを残す事になります。心の目を開き、失敗を「ゴミ」とせずに「肥やし」として相場に生きたいものである。



☆朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい。(聖書)







 



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