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1月4日


■ イエス様を見つめましょう

「マタイの福音書 14章28節〜33節」

14:28 すると、ペテロが答えて言った。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」
14:29 イエスは「来なさい。」と言われた。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行った。
14:30 ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたので叫び出し、「主よ。助けてください。」と言った。
14:31 そこで、イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか。」
14:32 そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ。
14:33 そこで、舟の中にいた者たちは、イエスを拝んで、「確かにあなたは神の子です。」と言った。




バプテスマのヨハネが殉教して間もない頃、イエス様はベツサイダの荒野に集まった大勢の群れに五つのパンと二匹の魚の奇跡を施しました。(マタイ14:1〜21)その時、驚くべき主のみわざを体験した群衆がイエス様を王として立てようとしました。それで、イエス様は弟子たちを湖の向こう側のカペナウムへ行かせられ、そして群れを解散させられた後、ひとりで祈るために山に登られました。

しかし、弟子たちを乗せた船が湖の真ん中に至った時、突然荒波が吹きつけ、弟子たちは慌てました。その時、遠く、真っ暗い湖の上を不思議なものが船に向かって近づいて来るのが見えました。弟子たちは、風浪が起こった時幽霊を見たら、船が難破するという言い伝えを思い出し、恐怖にとらわれてわめき立てました。

ところが、その物体は幽霊ではなく、イエス様でありました。イエス様は波に押され、狼狽と失意に落ち込んでいる弟子たちに近づいて来られながら、「しっかりしなさい。わたしだ。 恐れることはない。」と、弟子たちを安心させました。すると、ペテロが「主よ。 もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」と大胆に申し上げました。イエス様が、「来なさい」と言われました。ペテロは船から降り、水の上を歩いてイエス様の方に向かっていきました。ところが、突然吹きつけてきた風で荒波が起こるや、ペテロは恐れを覚え、そのまま水の中に沈みかけてしまいました。その時、イエス様は彼の手を掴んで引き上げられ、共に船に乗り移られました。

それでは、水の上を歩いていたペテロはなぜ水の中に沈みかけたでしょうか。それは、「イエス様との関係」の故です。ペテロがイエス様を見つめた時は、水の上を歩いていきましたが、環境に目をそらせるや、水の中に沈みかけてしまったのです。このように、私たちがイエス様を見つめているのか、または環境を見つめているかによって、私たちの人生の勝敗が変わります。人生の暗い面を見つめると、敗北的で否定的な考えに捕らえられ、結局は、断念と挫折のわなに陥ってしまいます。それで、私たちの人生に暗い闇が訪れれば訪れるほど、よりイエス様を見つめながら生きていかなければなりません。

「詩篇121篇 1節」に、『私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。』と記録されています。私たちがどのような環境に置かれているとしても、環境を見つめずに、ただ信仰によりイエス様だけを見つめたら、環境を越えて御わざを施すことのできる主の力が私たちの人生に現されるのです。





お祈り

ペテロがイエス様を見つめていた時は水の上を歩いて行きましたが、環境に目を向けた時時には、水の中に沈みかけてしまいました。主よ!私たちの目がイエス様だけを見つめ、環境を見つめないように助けてください。信仰による目で、主にあって大胆な信仰を持つようにしてください。 イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン。