■ 善行と結果
「創世記 18章 1節〜5節」 18: 1
主はマムレの樫の木のそばで、アブラハムに現われた。彼は日の暑いころ、天幕の入口にすわっていた。 18: 2
彼が目を上げて見ると、三人の人が彼に向かって立っていた。彼は、見るなり、彼らを迎えるために天幕の入口から走って行き、地にひれ伏して礼をした。 18: 3
そして言った。「ご主人。お気に召すなら、どうか、あなたのしもべのところを素通りなさらないでください。 18: 4
少しばかりの水を持って来させますから、あなたがたの足を洗い、この木の下でお休みください。 18: 5
私は少し食べ物を持ってまいります。それで元気を取り戻してください。それから、旅を続けられるように。せっかく、あなたがたのしもべのところをお通りになるのですから。」彼らは答えた。「あなたの言ったとおりにしてください。」
「ベロン・ロースチャイルド」という大資本家が、或る日‘アリスケポー’という友人のアトリエを訪問しました。その友人は、新しい絵を構想中でありましたが気に入るモデルがいないので、苦心中でありました。彼は、“最近は、乞食らしい乞食に会うのが難しいよ。」と呟きました。すると、‘ロースチャイルド’が満面に笑みを浮かべて、友人を慰めました。“待ってみなさい。私が、明日乞食のような身なりをして、立派なモデルになってあげるから…”
次の日、大資本家‘ロースチャイルド’は、襤褸をまとってアトリエに現われました。その時、ちょうど画家を訪ねて来た友人の一人がアトリエに入って来ながら「乞食」を見て、ポケットから20フランの金貨を取り出して「乞食」に渡しながら言いました。“これで、何かあったかい食事でもしてください。”‘ロースチャイルド’は、有り難うございます、とお辞儀をしながら、丁重にそのお金を貰いました。
それから10年後、アトリエで会った乞食に同情をほどこしたその人のところへ、‘ロースチャイルド’の銀行から手紙を一通と共に、10万フランの手形が郵送されて来ました。その手紙には、次のように書かれていました。「あなたが10年前の或る日、‘アリスケポー’氏のアトリエで、‘ベロン・ロースチャイルド’氏に与えられた20フランのお金を、株に投資して利益を上げました。それで本日、あなたが‘ベレン・ロースチャイルド’氏に預けられた現金と一緒に、その利子をお送り致します。善行にはいつも、素晴らしい報償がともなうものです。」
主の栄光のために献身する神様の民たちにも、天の御国で何百倍もの実を結ぶことができる祝福が臨むようになるのです。なぜかと言えば、イエス様が、「この小さい者たちのひとりに、水一杯でも飲ませるなら、まことに、あなたがたに告げます。その人は決して報いに漏れることはありません。」と仰せられたからです。
お祈り
愛であられる、我が父なる神様!アブラハムが旅人を厚くもてなした時、彼は神様と天の御使いをもてなす祝福に与りました。
全知全能であられる、我が神様!私たちの隣人が、神様が送られた御使いだと思います。今日も、主の愛によって隣人たちに仕えるように導いてください。そして、彼らに仕える時、主の御使いにお会いする祝福が臨むようにお恵みをほどこしてください。イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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