前へ    次へ

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月


2006年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
             


2月18日


■愛の力

「出エジプト記 26章15節〜17節」
26:15 幕屋のために、アカシヤ材で、まっすぐに立てる板を作る。
26:16 板一枚の長さは十キュビト、板一枚の幅は一キュビト半。
26:17 板一枚ごとに、はめ込みのほぞ二つを作る。幕屋の板全部にこのようにしなけ   ればならない。




愛していない男の人と結婚した女の人がいました。彼女は、結婚生活の中で幸せというものを何一つ感じる事ができませんでした。夫は、彼女を毎日朝5時に起きるようにしました。それで、彼女は毎日その時間に起きて、夫のために朝ご飯のしたくをし、きっかり6時には夫が食事をする時ができるように、こまめに働きました。

また、夫はいつも絶対服従を願っていたので、彼女はいつも夫の面倒を見ることにあまりにも忙しく、自分自身のためには何もする事ができませんでした。彼女の毎日はすべて夫一人のためだけに組み立てられていました。このような生活に夫は楽しがり、満足していましたが、そうするほど彼女の人生は益々惨めになっていきました。そうするうちに、夫が突然亡くなってしまいました。ところが彼女は、悲しいというよりも、自由になったという解放感を大きく感じました。

 何年後、彼女は再婚しました。ところが、今度出会った夫は愛する事ができる人でありました。彼女は、朝早く起きて夫のために食事のしたくをし、隙間なく仕えました。そうする中でも、一日中彼女は、夫を幸せにしてあげるために自分がすべき事は何であろうか、という一念だけでありました。そして、夫が満足する表情を見るたび毎に、彼女は凄く幸せを感じました。

そうしたある日、彼女は古い書類を整理していた途中、偶然にも前の夫がメモして置いた一枚の紙切れ見付けました。そこには、前の夫が彼女を服従させるために決めておいた数々の厳格な規則が書き込まれていました。彼女は注意深くそれを読み下しはじめました。

「朝は5時に起きること。きっかり6時には朝ご飯を食べさせること...。」彼女はをそれを何度も繰り返して読みました。そして、その紙切れを膝の上に置いて考え込みました。「私はその時、ただその人一人のために生きていたのだ…。」彼女は、一人の人のための献身が、自分の人生をそのように不幸にしたという事実を悟りました。

しかし、彼女が悟り得なかった一つの事実がありました。それは、今も相変わらず彼女はただ一人の男のために生きているということです。それにもかかわらず、彼女がその事実を悟る事ができなかった理由は、今は、心から愛する人のために献身していたからなのです。

このように、私たちが心から神様を愛するとしたら、神様の命令に従順に聞き従い、献身することは、決して苦しいことではなく、却って、楽しく嬉しいことであるのです。




お祈り

愛であられる、わが父なる神様!神様は、幕屋と用具を作る時、詳細に導いてくださり、それに従うようにイスラエルの民たちに仰せられました。主よ。私たちが神様の命令がやりづらく厳しすぎると思われても、神様を愛する心で喜んで従順に聞き従うようにして導いてください。私たちの家庭を導いてくださり、主の御体である教会で献身・奉仕する時、喜びと感謝の心で仕えることができるように助けてください。
 イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!