前へ    次へ

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月


2006年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          


7月18日


■アサ王の二つのしくじり

「歴代誌 第二 16章 8節〜10節」
16: 8 あのクシュ人とルブ人は大軍勢ではなかったでしょうか。戦車と騎兵は非常におびただしかったではありませんか。しかし、あなたが主に拠り頼んだとき、主は彼らをあなたの手に渡されたのです。
16: 9 主はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです。あなたは、このことについて愚かなことをしました。今から、あなたは数々の戦いに巻き込まれます。」
16:10 すると、アサはこの予見者に対して怒りを発し、彼に足かせをかけた。このことで、彼に対し激しい怒りをいだいたからである。アサはこのとき、民のうちのある者を踏みにじった。




ユダの王アサは、アビヤ王の息子で、初めには宗教改革を断行して主の祭壇を修築し、主に真心込めて供え物を捧げ、熱心に主を探し求めました。また、彼の母マアカがアシェラ像を作るや、アサ王は王母の位から彼女を退かせ、偶像を切り倒して粉々に砕き、キデロン川で焼き捨てました。これに対して聖書は、「歴代誌第二15章17節」に、『アサの心は一生涯、完全であった。』と評価しています。

ところが、アサ王は二つのしくじりを犯しました。その一つは、同族であるイスラエルを打つために、異邦民族であるアラムと同盟を結んだことです(歴代誌第二16:1〜6参照)。イスラエルの王バシャが、ユダを牽制するためにラマに城を築いていましたが、これがアサ王には凄い恐れになりました。それでアサ王は、アラムの王ベン・ハダデに金と銀を送りながら、イスラエルを撃退させてください、と頼みました。

アサ王は、過去にクシュ人とルブ人が連合して侵入して来た時、神様に拠り頼んで勝利しました。そのような体験をしたのにもかかわらず、アサ王がイスラエルの王バシャを打つに当たって、神様に拠り頼まずにアラムの王に助けを求めたのは、神様に対する途方もない愚かな仕業でありました。

もう一つのしくじりは、今日の本文「10節」に記録されています。アサ王がアラムの王に拠り頼んでバシャ王のイスラエル軍を撃退させたことを、予見者ハナニがなじるや、アサ王は怒って予見者ハナニを投獄しました。また、アサ王は、自分の間違いに対して諫言した忠実な民をも虐待しました。これは、神様の御言葉を無視して、自分の思いと欲に駆られた勝手我侭な行動で、とても大きなしくじりでありました。

私たちは、たまに、神様よりも人間に拠り頼むしくじりを犯す時が少なくありません。また、聖書の御言葉を通して、或いは、メッセージを通して神様の戒めや警告を聞く時、それを無視して、心に止めない場合があります。今日、私たちは、アサ王のしくじりを通して、小さいことにも、大きいことにも、神様に拠り頼み、神様の戒めを有り難く聞き入れて、謙遜に従順するようにならなければなりません。




お祈り

愛であられ、慈しみ深き、わが父なる神様!

私たちは弱く、足らない者たちですので、しくじりを犯す時が少なくありません。しかし、神様の御言葉を聞き、自分のしくじりを認めて、潔く立ち返る信仰を持つことができるように助けてください。

イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!