■精神病者と違わない理由
「歴代誌 第二 36章:11節〜16節」 36:11
ゼデキヤは二十一歳で王となり、エルサレムで十一年間、王であった。 36:12
彼はその神、主の目の前に悪を行ない、主のことばを告げた預言者エレミヤの前にへりくだらなかった。 36:13
彼はまた、ネブカデネザルが、彼に、神にかけて誓わせたにもかかわらず、この王に反逆した。このように、彼はうなじのこわい者となり、心を閉ざして、イスラエルの神、主に立ち返らなかった。
36:14 そのうえ、祭司長全員と民も、異邦の民の、忌みきらうべきすべてのならわしをまねて、不信に不信を重ね、主がエルサレムで聖別された主の宮を汚した。
36:15
彼らの父祖の神、主は、彼らのもとに、使者たちを遣わし、早くからしきりに使いを遣わされた。それは、ご自分の民と、ご自分の御住まいをあわれまれたからである。
36:16
ところが、彼らは神の使者たちを笑いものにし、そのみことばを侮り、その預言者たちをばかにしたので、ついに、主の激しい憤りが、その民に対して積み重ねられ、もはや、いやされることがないまでになった。
本文(聖書箇所)には、ゼデキヤの統治下のユダが、バビロンの第3次侵入によって滅ぼされる姿が記録されています。神様は、ユダを滅ぼすことを決められたにもかかわらず、ご自分の民とご自分の宮をあわれまれたので、早くからしきりに使者たちを遣わされ、悔い改めを促されました。しかし、彼らは最後まで悔い改めなかったので、ついには滅ぼされてしまったのです。
精神病棟での出来事です。看護婦が注射するために、ひとりの精神病者の名前を呼びました。ところが、いくら呼びかけても返事がないので病室の中に入って見たところ、その患者はほかの患者たちといっしょに病室の中にいながらも、返事をしなかったのです。
「名前を呼んだのに、どうして返事をしなかったのですか?」と看護婦が尋ねました。
「これから私を呼ぶ時は、‘アレキサンダー大王’と呼んでください。」彼はとんでもない答えをしました。
「一体、誰がそのように名前を変えて呼びなさい、と言ったのですか?』
「ゆうべ、神様が私を‘アレキサンダー大王’と呼びましたよ。」
すると、その答えが終わったとたん、横で寝ていた、ほかの精神病者ががばっと跳ね起きてから、「俺がいつ、お前を‘アレキサンダー’と呼んだんか?』と大声を張り上げました。
このように、自分を‘アレキサンダー大王’だとか、神様だとか、とんだ錯覚をする精神病者たちと、滅ぼされる直前までも自分の位置と立場を忘却して、うなじをこわくしながら、心を閉ざしたゼデキヤ王とは、別に違うところがないのです。
お祈り
愛であられる、わが神様!
いまだに悔い改めず、滅びの道に歩んでいる人たちを憐れんでくださり、救ってください。
イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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