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3月19日


■悪を除き去りなさい

「申命記 19章15節〜19節」

19:15 どんな咎でも、どんな罪でも、すべて人が犯した罪は、ひとりの証人によっては立証されない。ふたりの証人の証言、または三人の証人の証言によって、そのことは立証されなければならない。
19:16 もし、ある人に不正な証言をするために悪意のある証人が立ったときには、
19:17 相争うこの二組の者は、主の前に、その時の祭司たちとさばきつかさたちの前に立たなければならない。
19:18 さばきつかさたちはよく調べたうえで、その証人が偽りの証人であり、自分の同胞に対して偽りの証言をしていたのであれば、
19:19 あなたがたは、彼がその同胞にしようとたくらんでいたとおりに、彼になし、あなたがたのうちから悪を除き去りなさい。




幼い子どもが、友だちのおもちゃを盗んで母のところに持って行きました。ところが、母はその子どもを叱らずに、かえってほめました。それでその次には、その子どもが時計を盗んで来てから母に見せてあげましたが、母は前よりもっとほめてあげるのでした。この子どもは大きくなって青年になるや、益々臆することなく他人の物を平然と盗みました。そして遂に、その青年は殺人を犯すまでになりました。


その結果、彼は警察に逮捕され、結局は死刑を言い渡されて、厳重に捕縛されたまま処刑場に引っ立てられていくようになりました。その時になってはじめて、青年の母は、処刑場に引っ立てられていく息子の後をついて行きながら、胸を叩き、声を出して泣きました。悲しみ泣き叫んでいる母に向かって、息子が「話したいことがあるんですが...、ちょっと耳を貸してくれませんか。」と言いました。母は、息子が何か言い残したいことがあるのだと思って、それを聞こうとして近づいて行き、耳を傾けました。その瞬間、息子は母の耳に噛み付き、食いちぎりました。


驚きと痛さで逆上した母は、大声を張り上げて息子を叱りつけました。この時、息子は嘆かわしいといった風に、母に向かって言いました。「お母さん、なぜ、今になって私を叱るのですか?私が幼かった時、初めておもちゃを盗んでお母さんに見せた時、その時私を叱らなければならなかったのです。そうなさったら、今私が、このように、処刑場に連れられて行く立場にはならなかったでしょう...。」


悪は、いかに小さいものでも凄い成長力と伝染性を持っているのです。それで、大したことではないと思って放置してしまったら、ちょうどガン細胞が瞬く間に成長して全身に広がるように、いつの間にか大きくなって拡散し、それが周囲の人々をも染ませるようになるのです。それで、悪は当初の時にその芽を切り捨て、根こそぎにしてしまわなければなりません。


注意して見ますと、子どもがかわいい、愛らしいということから、間違ったことを仕出かしても叱らない親がいます。また、たまにはそれが子どもに対する愛であると錯覚している親も少なくありません。しかし、まことの愛には、たまに悪を除き去るための厳しい懲らしめが必要なのです。




お祈り

聖く、愛であられる、わが父なる神様! 私たちの中で、聖霊の原理と罪の原理が毎日葛藤を起こしております。この世は罪で覆われていますので、私たちは罪の原理に連れ込まれる危険に露出されているのです。私たちの能力や権力だけでは、この罪の原理に打ち勝つことができません。どうかイエス様の血潮の御力によって勝つことができるように、助けてください。 イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!