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3月21日


■偽領収証

「申命記 25章:13節〜16節」

25:13 あなたは袋に大小異なる重り石を持っていてはならない。
25:14 あなたは家に大小異なる枡を持っていてはならない。
25:15 あなたは完全に正しい重り石を持ち、完全に正しい枡を持っていなければならない。あなたの神、主があなたに与えようとしておられる地で、あなたが長く生きるためである。
25:16 すべてこのようなことをなし、不正をする者を、あなたの神、主は忌みきらわれる。




わが国で宣教事業を展開していたアメリカの宣教師たたちが、休暇を得て故国に一時帰国するようになった時にあった出来事です。彼らは故郷にいる家族や友人たちにあげるお土産を買おうとして、韓国産お土産専門店に入っていきました。そのお店の主人は勿論韓国人でありましたが、英語が素晴らしく上手でありました。


彼は、宣教師たちが手にした商品の代金を計算しながら、流暢な英語で訊きました。「もう一枚の領収証が必要でしょうね?」宣教師たちは首を傾げました。「もう一枚の領収証とは何でしょうか?」お店の主人は、“知っていながら、そんな事を言う!”と言った表情で、説明しました。「それ、あるじゃないないですか?税関でお見せする…、たとえば、‘50ドル’のお土産をお買い上げいただいた時には‘25ドル’の領収証をもう一枚作って差し上げる、その事なのです。」


その時になって、はじめて理解した宣教師たちは、“呆れた!”といった顔付きで言いました。「私たちは宣教師たちですよ。正直なクリスチャンなのです。」それを聞いて慌てたお店の主人は、瞬間どうしたら良いか知りませんでしたが、直ぐに、丁重に謝りながら、次のように話しました。


「クリスチャンが本当に正直で、偽りがないと言うことは私もよく知っています。しかし私共のお店においでくださった外国の観光客さんたちは、度々、私たちにそのような要求をなさるのです。私は、お客さんたちもそのような観光客さんだと思ったのですよ。済みません。失礼してしまいました...。」


その宣教師たちは、その後、正直で正しく生きなければならないクリスチャンの姿勢に関してメッセージを宣べる時には、必ずこの経験談を話した、と言いました。聖書に、『思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります。』(ガラテヤ人への手紙6:7)と言われています。


良いものを蒔けば良いものを刈り取り、悪いものを蒔けば悪いものを刈り取ります。正直の実は信頼です。偽りの実は不信と滅亡です。神様は、正直な人を愛し、お恵みをほどこされます。


従って、私たちは自己欺瞞の衣を脱ぎ捨てて、神様と人たちの前で正直に暮らさなければなりません。“先ず、私自身から正直に暮らそう!”と決断する風土となる時に、私たちの社会もお互いに信頼し合うことができる健康な社会になるのです。




お祈り

聖く、愛であられる、わが父なる神様!神様は、私たちの心の中心を見られます。不正・腐敗が蔓延した社会の中で、区別されたクリスチャンらしく生きて行きたいです。私たちの家の家族がみな、世の光となり、塩となって、この世の人たちをキリストのもとに導くことができる、正直で、善良な主のしもべたちとなれるように助けてください。イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!