■神様の公義
「ヨブ記 34章:16節〜19節」 34:16
あなたに悟りがあるなら、これを聞け。私の話す声に耳を傾けよ。
34:17
いったい、公義を憎む者が治めることができようか。正しく力ある方を、あなたは罪に定めることができようか。 34:18
人が王に向かって、「よこしまな者。」と言い、高貴な人に向かって、「悪者。」と言えるだろうか。 34:19
この方は首長たちを、えこひいきせず、貧民よりも上流の人を重んじることはない。なぜなら、彼らはみな、神の御手のわざだから。
イギリスの首相‘チャーチル’が乗ったリムジンが、全速力で市内を走っていました。‘チャーチル’は衆議院に顔を出して演説をすることになっていたのですが、すぐ前の会議が遅く終わったので心が凄く急を要する焦燥に追われていました。それで彼は、運転手に「交通違反をしても良いから、全速力で走ってくれ。」と頼みました。ところが、信号を無視して速力を出していた自動車はいくらも行かない内に摘発され、交通巡査が駆けつけてきて自動車を止めました。
「信号違反です!」お巡りさんの断固とした語調にも拘わらず、運転手は泰然とした態度で応酬しました。「首相閣下が乗っておられます。閣下は今、衆議院に行かれる途中です。時間が迫っているので、ほかに方法がなかったんです...。」そのお巡りさんは、ちらっと後ろの席に座っている‘チャーチル’を見てから、言いました。「首相閣下のようなお方が交通違反する筈がありません。あなたは交通違反に、嘘までつくんですか?早く免許証を提示してください!」
‘チャーチル’は、自分の職務に徹底していて、厳格なこのお巡りさんから深い感銘を受けました。それで何日か後に、警察総監を呼んで、そのお巡りさんを1階級特進させるように命令しました。
私たちの神様は、人を外貌や身分に従って処罰なさることをしません。神様は人の中心をご覧なさり、行った通りに報いてくださるお方です。「エレミヤ書17章10節」に、『わたし、主が心を探り、思いを調べ、それぞれその生き方により、行ないの結ぶ実によって報いる。』と記録されてあり、イエス様も、『16:27
人の子は父の栄光を帯びて、御使いたちとともに、やがて来ようとしているのです。その時には、おのおのその行ないに応じて報いをします。』(マタイの福音書16:27)と言われました。
従って、すべての人は同等に自分の罪過によって審きを受けるようになるのですが、その審きはもう直ぐに臨むようになるのです。
お祈り
公義であられる、わが父なる神様!
人の地位の高下にかかわらず、人間の心の中心をご覧になられ、善悪共に行った通りに報いられる神様をほめたたえます。私たちが間違って人を外貌や身分で差別しないようにしてくださり、すべての人を同等に、貴重に対することができるように助けてください。
イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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