■エリコでの勝利
「ヨシュア記 6章 1節〜5節」
6: 1
エリコは、イスラエル人の前に、城門を堅く閉ざして、だれひとり出入りする者がなかった。 6: 2
主はヨシュアに仰せられた。「見よ。わたしはエリコとその王、および勇士たちを、あなたの手に渡した。 6: 3
あなたがた戦士はすべて、町のまわりを回れ。町の周囲を一度回り、六日、そのようにせよ。 6: 4
七人の祭司たちが、七つの雄羊の角笛を持って、箱の前を行き、七日目には、七度町を回り、祭司たちは角笛を吹き鳴らさなければならない。 6: 5
祭司たちが雄羊の角笛を長く吹き鳴らし、あなたがたがその角笛の音を聞いたなら、民はみな、大声でときの声をあげなければならない。町の城壁がくずれ落ちたなら、民はおのおのまっすぐ上って行かなければならない。」
ヨルダン川を渡ったイスラエルの民たちが、カナンの地を手に入れるためには先ず、エリコの町を陥落させなければなりませんでした。それで神様は、ヨシュアを通してイスラエルの民たちがどのようにエリコの町を占領すべきかを、詳細に指示なさいました。
まず祭司たち七人は、七つの雄羊の角笛を持って契約の箱の前を行き、その前を武装した民たちが進軍し、契約の箱の後ろには民たちが続くようにしました。また、エリコの町の周りを六日間回る時には、絶対に叫び声とか一切の話し声を出してはならないと命令しました(ヨシュア記6:10)。これはエリコの町を回りながら何事も起こらないということで、不平を言ったり、疑ったりしてはいけない、という意味です。
そして最後の七日目に、エリコの町を七度目回る時に、祭司たちは角笛を一斉に吹き鳴らし、民たちは大声で「ときの声」をあげたら、エリコの町は崩れ落ちるようになっていたのです。これは全イスラエル軍の一致した心と従順を要求することでありました。イスラエルの民たちは少なくても3百萬名に及ぶ大軍でありました。彼らが神様の指示に従って一糸乱れずに動くということは、それだけ信仰と従順を要求することでありました。
イスラエルの民たちは、エリコの町を取り囲んで六日間も黙って回りながら、「果たして、この堅固で高い城が、ただ周りを回るだけで崩れるだろうか?」という疑心を持つようになったはずです。また、エリコの町の人たちが篭城していながら、彼らを嘲笑い、悪口や色々と辱める言葉を浴びせかける時、それを聞いて心に挫折感を味わいもしたはずです。
そして七日目の日、6回めを回ったのにもびくともせずに聳え立っているエリコの城壁を見た時、彼らは心の中で。「私たちが今、あまりにも阿呆らしい、馬鹿げたことをしているのではないかな?」と懐疑を感じもしたはずです。しかし、彼らは最後まで、疑うことをせずに従順に聞き従い、エリコの町を回りました。
その結果、エリコは崩れ落ち、彼らの手に占領されたのです。
お祈り
愛であられ、全知全能であられる、父なるわが神様!
エリコの町の前で、信仰と従順を神様にお見せしてあげたイスラエルの民たちのように、私たち家族もみな、環境を見つめて不平を言うとか恨むことをせず、最後まで神様に従順に聞き従って、神様がなされるすべてのことたちを目で見、体験することができるように助けてください。
イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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