前へ    次へ

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月


2006年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
             


5月22日


■愛の約束

「サムエル記 第一 20章14節〜17節」
20:14 もし、私が生きながらえておれば、主の恵みを私に施してください。たとい、私が死ぬようなことがあっても、

20:15 あなたの恵みをとこしえに私の家から断たないでください。主がダビデの敵を地の面からひとり残らず断ち滅ぼすときも。」
20:16 こうしてヨナタンはダビデの家と契約を結んだ。「主がダビデの敵に血の責めを問われるように。」

20:17 ヨナタンは、もう一度ダビデに誓った。ヨナタンは自分を愛するほどに、ダビデを愛していたからである。




ヨナタンは、サウル王の本心を把握してくれ、というダビデの要請を承諾して、ダビデに自分と家族の将来を依託しました。そして、自分の父親であるサウル王の本心を探り出す方法と、その探り出した内容をダビデに知らせる計略を具体的に、ダビデと話し合いました。

サウル王の後を継ぎ、王になれる身分であったにもかかわらず、親友であるダビデの身辺を守るために努力し、却って自分と自分の家族の将来を頼むヨナタンは、実に、まことの友情を知っており、それを実践することのできる人であり、さらに神様の御心をはっきりと知って従順する、「神様中心の信仰」を持っている人でありました。

犠牲をも辞さないヨナタンの友情から結ばれた、この愛の約束によって、結局ダビデは命を救うことができました。

「愛の約束」という短編小説があります。第二次世界大戦中に、ある飛行機の操縦士がひとりの女性とペンパルをするようになりました。戦争が与える虚しさ、出撃の度毎に感じる不安、緊張・・・このすべての中でも、彼は彼女が送ってくれる手紙から慰めを得、生きる意欲を感じました。

ついに戦争が終わり、二人は会うことに約束をしました。彼は汽車に乗り、指定された駅で降りました。彼女は、花を1本、手に持っていることにしました。ところが駅の待合室には、ある太っちょの女の人が、花を手に持っていました。彼女は“おばさん”という表現がもっと似合いそうな女性でありました。

彼はとてもがっかりと失望して、暫く迷いました。知らない振りをして、通り過ぎてしまおうかとも思いました。しかし、約束を守るために彼女に近寄って行き、自己紹介をしました。その瞬間、彼女は次のように語るのでありました。「ちょっと先に、ある美人のお嬢さんが、私の手にこの花を握らせてくれながら、誰かが声をかけて来たら、向こう側の食堂で待っています、と伝えてください、言いましたよ...。」

私たちは、神様との約束を守ろうとするとき、損害をこうむるように感じられる時があります。しかし、神様との約束は、守れば守るほど私たちにもっと大きな益になります。真実なる神様が、私たちにそれ以上に報いてくださるからです。ですから、私たちは神様には勿論のことであり、私たちの隣人たちにも真実をもって最後まで、愛の責任を履行しなければならないのです。




お祈り

真実であられる、父なる神様!

神様の約束は、この世がなくなるとしても、すべて成就されることを信じます。目の前では損害をこうむるようであっても、揺り動かされることなく、神様の約束の御言葉を信じ、期待する、私の家族たちとなるように助けてください。

イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!