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5月25日


■恐れに対するダビデの態度

「サムエル記 第一 30章 6節〜8節」
30: 6 ダビデは非常に悩んだ。民がみな、自分たちの息子、娘たちのことで心を悩まし、ダビデを石で打ち殺そうと言いだしたからである。しかし、ダビデは彼の神、主によって奮い立った。

30: 7 ダビデが、アヒメレクの子、祭司エブヤタルに、「エポデを持って来なさい。」と言ったので、エブヤタルはエポデをダビデのところに持って来た。

30: 8 ダビデは主に伺って言った。「あの略奪隊を追うべきでしょうか。追いつけるでしょうか。」するとお答えになった。「追え。必ず追いつくことができる。必ず救い出すことができる。」




ダビデは、サウル王の追跡を避けて、ペリシテのアキシュ王のところに亡命して、ツィケラクで彼の民たちと一緒に住んでいました。ところが、ペリシテとイスラエルの間に戦争が起こりました。この時、ダビデはアキシュ王に忠誠を誓い、参戦しようとしましたが、ペリシテ人の首長たちの反対にぶつかり、同族と戦い、殺しあう悲劇は避けることができました。

ダビデがツィケラクに帰って来て見ると、彼がいない間にアマレクが攻め込んで来て火で焼き払い、婦女子たちと彼の二人の妻はとりことなって連れ去られていませんでした。それで、家と家族たちを失った民たちは、ダビデを恨みながら、石で打ち殺そうとしました。民たちは、ダビデが自分たちをペリシテの地であるツィケラクに導いて来たために、妻子たちを失ってしまったと思ったのです。

自分を信じて、従ってきた自分の民たちから石で打ち殺される、苦しい羽目に陥ったダビデの心が、いかに惨憺としたものであり、恐ろしかったでしょうか。しかしダビデは、恐ろしい状況を見つめませんでした。彼は直ぐに神様の御前に出て行って祈り、主によって奮い立ちました(6節)。そこでダビデは、アマレクを追跡して行ったら、必ず勝利し、妻子たちを救い出すことが出来る、という神様の御答えを聞いて、アマレクを追って行って滅ぼし、妻子たちを救い出して来ました。

ここで私たちは、恐ろしくて慌ただしい状況にぶつかった時、ダビデがそれに対応した姿勢を見ることができます。ダビデは、緊迫した状況にあっても先ず神様の前にひれ伏し、祈って、神様の御声が聞こえてくるのを待ちました。そうして、心に勇気と力を得ました。これが重要なのです。いくら恐ろしく、慌ただしい状況であるとしても、私たちは先ず、神様の御前に出て行き、祈って、神様の御声を聞かなければなりません。そうして、神様から力と勇気を与えていただかなければならないのです。

また、ダビデは、神様が自分と共におられることを確認してから、アマレクを打ちに行きました。このように、私たちも恐ろしく、慌ただしい状況にぶつかった時、何よりも先ず神様が私たちと共におられることを確認しなければなりません。このようにする時、恐れに立派に勝ち、勝利することができるのです。




お祈り

全知全能で、愛であられる、わが父なる神様!

ダビデは緊迫した状況の中で、先ず神様の前にひれ伏して祈り、神様の御声を聞いて、勇気と力を得、そして戦いで勝ちました。義であられる神様!もしも私たちに緊迫した状況が襲って来ても、私たちに、先ず祈ることのできる信仰を与えてくださり、どんな状況に置かれても、先ず神様に祈り、御答えを得てから行動するように助けてください。

イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!