■義人の家と悪人の家
「サムエル記 第二 3章:1節」 3:1
サウルの家とダビデの家との間には、長く戦いが続いた。ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなった。
ダビデを、執拗に追撃しながら迫害していたサウルは、預言者サムエルの預言通りに、ギルボア山でペリシテ人との戦争中に、彼の三人の息子と共に戦死しました(サムエル記第一
28:19、31:1−6)。それでサウルの家には、男とは、彼の息子イシュ?ボシュテと、ヨナタンの息子で、足の不自由なメフィボシェテしか残らなくなりました。ところが、イシュ?ボシュテまでも自分の部下たちに殺されてしまいました(サムエル記第二
4:5−8)。
反面、サウルの迫害と継続する追撃の故に、色々とつぶさに辛苦をなめ尽くしたダビデは、ユダ部族の推戴によって王となり、ヘブロンで即位式を行うことになりました。ダビデは、もう強力な軍隊と民を率いた君主として登場しました。そして、イスラエルまでもダビデ王に服従し、所属するようになって、今やダビデは名実共に、イスラエルの第二代目の王となりました。
それでは、なぜ、サウル王の家はだんだんと弱くなってから結局は滅び、ダビデの家はますます強くなることができたでしょうか?
サウル王は、神様が自分を捨てられ、代わりにダビデを選ばれたことを知るようになるや、ダビデを取り除くことに血眼になった狂暴な人でありました。また彼は、自分より優れたダビデを認めようとせずに、妬みました。サウル王がダビデを取り除こうとしたことは、神様の御心に逆らう行為でありました。従ってサウル王は、神様から憐れんでいただくことができなかったのです。
しかしダビデは、サウル王のきりがない追撃と攻撃の中でも、神様に拠り頼み、神様から油注がれたサウル王を赦し、敵対しなかった柔和な人でありました。ダビダには、サウル王を殺すことができる機会が何度もありましたけれども、自分の手で復讐することを拒み、神様にすべてを委ねました。ダビデがサウル王の追撃から逃れて、ジフの荒野に隠れていたときも、サウル王を殺すことができる機会に会いました。その時、彼の部下であるアビシャイがサウル王を殺しましょうと提案しましたが、ダビデはそれを引き止めました。
「サムエル記第一26章9節〜10節」を見ますと、『しかしダビデはアビシャイに言った。「殺してはならない。主に油そそがれた方に手を下して、だれが無罪でおられよう。」ダビデは言った。「主は生きておられる。主は、必ず彼を打たれる。彼はその生涯の終わりに死ぬか、戦いに下ったときに滅ぼされるかだ。」』と記録されています。
イエス様は、『柔和な者は幸いです。その人は地を相続するからです。』(マタイの福音書5:5)と仰せられました。この御言葉の通りに、神様の御言葉に従順で、柔和であったダビデは、神様が共にいてくださったので、王となり、結局はイスラエルの全土を相続して受け継ぎ、支配するようになったのです。
お祈り
全知全能で、愛であられる、我らの父なる神様!
主が共にいてくださる人は、すべての点で幸いを得るようになります。主である神様!私たちの家の家族たちも、神様の御言葉に従順に聞き従い、柔和な心を持つようにしてくださって、地を相続することができるように助けてください。
イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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