前へ    次へ

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月


2006年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
             


5月14日


■逆転の神様


「士師記 16章28節〜30節」

16:28 サムソンは主に呼ばわって言った。「神、主よ。どうぞ、私を御心に留めてください。ああ、神よ。どうぞ、この一時でも、私を強めてください。私の二つの目のために、もう一度ペリシテ人に復讐したいのです。」
16:29 そして、サムソンは、宮をささえている二本の中柱を、一本は右の手に、一本は左の手にかかえ、それに寄りかかった。
16:30 そしてサムソンは、「ペリシテ人といっしょに死のう。」と言って、力をこめて、それを引いた。すると、宮は、その中にいた領主たちと民全体との上に落ちた。こうしてサムソンが死ぬときに殺した者は、彼が生きている間に殺した者よりも多かった。




ベースボールやバスケットボールの競技で、最後の一瞬間に逆転され敗北が勝利の喜びに変じる場合を見ることがよくあります。人生を生きる間にも、このような大逆転劇が起こる場合があります。今日の本文(奉読箇所)に出てくるサムソンの場合もそうです。


サムソンは、ソレクの谷に住んでいるデリラという女を愛するようになりました(士師記16:4参照)。この事実を知ったペリシテの領主たちは、その女に大金を上げようと約束しながら、サムソンの強い力がどこから出るのかを探るように頼みました。それで、デリラはサムソンに接近して、「あなたの強い力がどこから出るの?」と執拗に尋ねました。


サムソンは3回、嘘を言って危機を免れましたが、愛する女がしきりにせがみ、泣きながら責め立てるので、結局は自分の力の根源を教えてあげました。それでサムソンは髪の毛が剃り落とされるようになり、ついに強い力が彼から去るようになってしまいました。そうなるや、ペリシテ人の領主たちはサムソンを捕まえて、その目をえぐり出し、青銅の足かせをかけて、牢の中で臼を引くようにしました。サムソンは牢の中で臼を引きながら大いに悔い改めました。


それから日が経ち、いつの間にかサムソンの頭の毛はまた伸び始めました。そうした或る日、ペリシテ人の領主たちは、自分たちの神であるダゴンがサムソンを自分たちの手に渡してくださったして、祝宴を催しました。彼らは陽気になって、「サムソンを呼び出して、見せ物にしよう。」と言って、サムソンを牢から呼び出しました。


牢から呼び出されたサムソンは、自分の手を固く握っている若者に頼んで、宮を支えている柱に寄りかかれるようにしてから、主に呼ばわり、「神、主よ!私の二つの目をえぐり抜いたペリシテ人に復讐することができるように、私を強めてください!」と祈りました。そうして、全身の力を込めて両手に抱えている宮の柱を引きました。するや、その宮が崩れ落ちました。宮の中にいたペリシテ人のすべての領主たちと民たちがみんな死んでしまいました。


このように、サムソンは屈辱的で絶望的な状況の中で神様の力に拠り頼み、大逆転の勝利をしたのです。私たちがどのような環境に置かれていても、信仰を失わず、悔い改めて、呼ばわり祈ったら、神様は私たちの環境を逆転させてくださるのです。最初も重要ですけれども、最後はもっと重要なのです。




お祈り

憐れみ深く、慈しみ豊かな、私たちの永遠なる神様! 私たちが罪を悔い改めたら、赦してくださり、以前よりももっと大きな愛とお恵みをほどこしてくださって、有り難うございます。サムソンを愛してくださり、顧みてくださったように、私たちにも憐れみと慈しみをほどこしてください。そうして、私たちが祈り、呼ばわり、願う時に、それがどのような環境であっても、大逆転の神様になってくださって、私たちが勝利するように助けてください。 イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!