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5月24日


■上層部の権勢に対するダビデの姿勢

「サムエル記 第一 26章 8節〜11節」
26: 8 アビシャイはダビデに言った。「神はきょう、あなたの敵をあなたの手に渡されました。どうぞ私に、あの槍で彼を一気に地に刺し殺させてください。二度することはいりません。」

26: 9 しかしダビデはアビシャイに言った。「殺してはならない。主に油そそがれた方に手を下して、だれが無罪でおられよう。」

26:10 ダビデは言った。「主は生きておられる。主は、必ず彼を打たれる。彼はその生涯の終わりに死ぬか、戦いに下ったときに滅ぼされるかだ。

26:11 私が、主に油そそがれた方に手を下すなど、主の前に絶対にできないことだ。さあ、今は、あの枕もとにある槍と水差しとを取って行くことにしよう。」




サウル王の追跡を受けていたダビデは、サウル王を殺す機会もありましたが、直接に復讐することをせず、神様の主権を完全に立てて差し上げました。このように、徹底的に「神様の御前での人生」を生きたダビデを通して、私たちは、神様を畏敬するクリスチャンのまことの姿と、「善をもって悪に勝つ」信仰的な勝利の人生がどのようなものであるかを学ぶことができます。

ダビデは、サウル王から追いかけられる途中、ジフの荒野に体を隠しました。ところが、ある人がサウル王に、ダビデが隠れている場所を知らせてあげました。それでサウル王はすぐに、三千人の精鋭を率いてダビデを殺しに行き、ダビデが隠れているハキラの丘で、道のかたわらに陣を敷きました。

このことを知ったダビデは、その夜、サウル王が彼の兵士たちに取り囲まれて眠っている時、彼の部下アビシャイと一緒にサウル王の陣営に密かに入って行き、サウル王が寝ているところに近づきました。アビシャイは、サウル王を殺しましょうと提案しました。しかしダビデは、「殺してはならない。」(9節)と引き止め、サウル王の枕もとにある槍と水差しとを取って、立ち去って来ました。

ダビデは、サウル王に敵対することは、神様に敵対することであると、認識していたのです。それで長い歳月の間、命の脅しを受け、ひどい苦難を味わいながらも、サウル王に直接対抗せず、完全に神様にサウル王を委ねて来たのです。

これを通して私たちは、上層部の権勢に対するダビデの態度を見ることができます。たとえ自分を殺そうする人であっても、彼が、神様から油そそがれた神様のしもべであるということだけで、ダビデは対抗せず、神様にゆだねたのです。私たちが人生を歩む時、私たちの上層部の権勢の人たちから、苦しみと苦難を受けるようになる場合があります。

私たちもそのような時には、ダビデのように上層部の権勢に直接対抗せず、ひとえに神様にひれ伏して祈り、すべてを神様にお委ねする姿勢を保たなければなりません。そうする時、神様が善悪をはっきりと判断されて、必ず私たちを守ってくださるようになるのです。




お祈り

義であられる、我らの父なる神様!

ダビデは、油そそがれた人に直接敵対しないで、すべてのことを神様にお委ねしました。私たち家族も、善悪いずれにしろ、すべてを神様にお委ねして、相手の人のために祈ることができるように助けてください。

イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!